サガと言えば? そう、名(迷)テキスト。
ということでいずれサガエメを畳む時には名テキスト集のようなページでも作ろうかなと思っていたのですが、その時を待っていたら膨大な量になりすぎて収集がつかなくなると思ったのでこの辺でテキスト集みたいなものを一度上げてみようかなと。
今現在筆者は4周目のアメイヤ編(トータルで11周目)を進めているのですが、まだまだ見知らぬシナリオやテキストがどんどん出てくる。そんなゲームです。
サガらしいテキスト……と一言で言ってもそれは例えばどんなものだろうか。淡白すぎるパワーワードなのか、口の悪い言い回しだろうか。サルーインの口上のようなショボさと格好良さが何故か共存している台詞回しなのか、ギュスターヴの母ソフィーのように胸を打つ言葉なのか、塔の最上階に立つ者のようなそれなのか……
まあ、そんなテキストが今回も並んでいるんじゃないかと思います。
選んだテキストは75数くらい。あくまで自分のゲームプレイのなかで見たテキストの中から絞って選びました。SNSでよく見かけるようなテキストも自分はまだ見てなかったりもするけれど、それは本作を遊んだ人達のお楽しみということで……
※当然ながらある程度のネタバレを含みます。
◆
イーヴァル:てめえに渡す理由が無えよ。
アメイヤ
:ケガする前に渡しちゃいましょう、船長。
:やる気マンマンの船長が大好きです!
ロマンシングに外連味溢れる選択肢。サガである。
グィネヴィア:今は毎日が楽しいの。
ユーザー間でよく見かける台詞。私もそんな感じです。
コマチ:都の外のいくさ場に、玉と散りぬる血のしずくかな。
我らがコマチより綱紀編開始の合言葉。元ネタは万葉集だろうか。
仲間キャラではコマチが一番好きです。戦闘面でも綱紀編の大主力ですしね。
綱紀:自分の進むべき道を示してくれるんや。 子供の頃は、なんや運命を決められとるみたいで、気に入らんかった。無理矢理逆ろうたりしてたんや。
今は、大事に当たって肝が据わるいうか。いろんな人の思いを背負わなならん時でも、やるしかないんや、そう思いきれる。
本作の進行を導く緑の線『エメラルドビジョン』に触れて。某神父の「覚悟は幸福だぞ!」みたいな理屈だな〜と思ったが、実際ゲーム上でも進むべき道が分かっているからこその覚悟と格闘があるというもの。
綱紀:楽勝もええもんや。
汎用性の高い一言。失礼剣がよく似合っていますね。類似語にボーニーの「あー、楽して勝ちたい。」もあります。
フォルミナ:利用されてるんだとしたら、最後に利用料を請求すればいいんじゃない?
フォルミナ流の進み方。フォルミナ姉さんの、全然「強気女属性」って雰囲気じゃないのにガンガン行くところ、好きですね……サガの人すぎる……。
シウグナス:税とは何だ。この私以上に価値ある物など無い。
闇の王語録シリーズ。そうですか……
シウグナス:闇の王を前にして、感動で口もきけぬか。
シウグナス:感動のあまり、死んだか?
反応しないロボットの前でがんばる闇の王。
シウグナス:うむ、選ぶが良い。闇の王はお前の選択を尊重するぞ。
お前が選ぶんじゃないのかよ。
シウグナス:ハハハハハハ!
スイッチ失敗爆発前ドヤ顔爆笑王。
哲人:また一人舞台か!
実際哲人はしょっちゅう独壇場発動してこれを叫んでいたイメージ。「お前が優秀な遊撃であることの証左だぞ。」
哲人:遂にこの技が来たか!
まあまあなメタ発言。
そういえば短剣技の中に『孤城落日』とかいう超オシャレネーミングな技があるそうですが、おそらくまだ一度も見ていません。哲人、お前の一声にかかっているぞ。
戦士:俺は償いの為に生かされたんだと思った。だが、ここでは何の償いもしていない。 俺はどこへでも行くぜ。 その方が、楽しそうだろう?
重ためな発言から軽そうな台詞へと流れるように移行していく。まさに「河津節」。
人斬:俺は、お杉を護りたかった。
これだけならありふれた台詞かもしれないが、むしろこれくらいしか語らない(と思う)人斬の言葉。だからこそ、胸につんと刺さるかな。
シウグナス:お前、ずいぶんと大物狙いだな。
猫がでっかい獲物を引き連れてきた時に。
人斬:俺たちを信じてくれたこと、感謝する。
「さるぼぼ」を持ってきてくれたゆめはとの邂逅にて、珍しく(もしかしたら作中で唯一?)頭を下げている人斬。語られることのない彼だけが背負う物語があるのでしょう。
コマチ:うらみんとのみ人の言ふらん。
激戦の果てのとどめに一句。元はそのもの小野小町の歌からとのこと。「恨むことなかれ」みたいな意味かと思っておけばよいのでしょうか?
カト:エイリアン、やば。
マグス:ブフッ!
赤一族長:今日はエイリアン記念日だ。
マグスのきったねえ笑い声がよ。
D5:新しい生命の誕生、素晴らしいです!
最高にまぶしい笑顔。本当に新しい生命が誕生した時などにどうぞ。
マグス:ギギギ? なんちゃって。
この「まるで垢抜けきれてないイメチェン目指してる人」っぽさ……いや、「自己評価に反して全然垢抜けてない人」っぽさだろうか。
シウグナス:何よりあの感触。柔らかく、弾力があり、滑らかな─── 得がたき経験だった。
得がたき経験をした闇の王の台詞より。
シウグナス:まあいい。弱きを助けるのも王の務め。素直に助力を乞えば、手を貸してやる。
王の寛大さを見せつける一幕。例えば同じ台詞をナイトハルト殿下が言っても「ろくでもない代償を払わされそうだな」ってなっちゃうので、上位存在の器の大きさを噛み締めさせられますね。
緑一族長:はいはい。
闇の王への簡潔な応答。
マグス:あ、エイリアンもそう思います? 族長にちゃんと謝るようにいわれたので、やってみたんですけどネ。最終的に全部丸く収まって、良かったじゃないですか。
族長の前ではめちゃくちゃしょぼんとしてたくせにこの一言。
シウグナス:お前が関わると、面白いことが起こる。期待しているぞ。
デルタベースに来た時の筆者を代弁してくださる闇の王。
マグス:効果抜群、さすがマグス。
赤一族長:獅子王もいる。獅子王、会いたかった。ああ、実験など不要だった。最初からこうしていれば──
赤一族長×獅子王の薄い本、あったら一応は読みます。
シウグナス:良い働きには褒美を与えねばな。
路上歌手(メカ)におひねりをねだられて支払う闇の王の言葉。良い人すぎるだろ。
コンスタンティン:うわーっ、君、運が無いねー。直前で終わっちゃうなんて、絶望的に不運だ。ホント落ち込むよな。自分の人生、こんなことばっかりだ! 叫びたくなるよなー。うんうん、君は世界一、宇宙一不幸だよ。
そんな言います?
市場のおやじ:オレ様だ!
アヴァロン名物。くそ強い市場のおやじとの戦いが今始まる!
シウグナス:そうかな? 真の闇は無智からは生じない。
なんだか好きな台詞。闇を理解して振るっている奴が一番手に負えない的な。
グィネヴィア:女王の舞踏を目に焼き付けなさい!
一部で微妙な人気を誇るかもしれない自称女王グィネヴィアさんのお馴染み台詞。
コンスタンティン:人気投票で自分たちのリーダーを選ぶなんて、いい加減な世界だよね。
タイムリーな話題。隊長が何制政治なのかは知りません。
コンスタンティン:みんな隊長を守んなきゃダメだよ。
くたばっていたところから起き上がりながら。正直コンスタンティンさんの戦闘台詞は全部面白い。
シウグナス:言葉から怒りを感じぬ。むしろ、この場を面白がっているぞ。
選挙講演会場で起こっている騒ぎの前で。
リタ:ロボットとは思えなかったな。歌姫、君にはちゃんと「心」があるよ。
修行中(多分)のリタが行動を共にしたディーヴァとの別れに。まあ本作のメカはみんなロボットとは思えないキャラ立ちしてるんだけども。
綱紀:案山子のままでええよ。
みんなだいたい案山子に厳しい。というか何気に一度も連れていったことないな……(会う頃にはパーティ布陣が整っちゃうんだよね)。今度連れていきます。
トプ:やはりそうか。オレもお前たちがそこまでの奴らじゃないとは思ってた。最後を盛り上げようと言ってみただけだ。
「いえ私はそれほどの者ではありません」的な言葉に対して。ムードで良いこと言ってる風にしとくタイプ。
ビャク:神を騙って民を操り、世界を滅ぼした伝説の悪性種か。だがあれはおとぎ話だ。カン=ケルゥは実在しない。
どこかの体内で繰り広げられる、白血球とがん細胞の壮大な世界観。
ビャク:ああ。お前について行きたい気持ちもあるが、私は神官としてコスモスを守る義務がある。
いつまた侵蝕が始まるともしれない体内世界を脱出するシーンにて。ビャクさん結構好きなんですが、その理由の大きくがこの台詞に象徴されているような気もします。まあ別ルートであっさりついてくるんだけども。
BX10:論理的な技術者であるコラーナ博士でも、時々ロジックを無視した行動をする。人とはそういうものだ。私はそれを「心」と呼んでいる。
ミケーレ:マスター。俺だってそうしたい。だが、出来ないんだ。人間っていうのは、そういうものなんだ。
高度機械都市を取り巻く「心」の話。
シウグナス:良い眺めだ。あの子供たちも、いずれ大きな闇を持った存在に成長すると思うと、楽しみでならないよ─── おい、様子が変だぞ。
往年のうすた京介作品かよ。この後闇の王はしっかり遊園地と子供たちを守る為に走り回ります。
フレッド:ワオッ! 美しいけど怖い女性二人から、同じようなお願いをされちゃったよ。 イケメンって罪だよな。
フレッド:ウェーイ!
勘弁してくれよこのおっさん
「エプイケノゴノアコヲ」
多分、公式に人気ワード投票とかやったらこの言葉に票が集まるような気がする。それはカマラのすべてへの祈り言葉。
レラ:「心」? 私はエプイケだと思うな。
「うんうんそれもアイカツだね」みたいな回答。
D5:レラさん、聞こえていますか? とっても大きな花が咲きました。あなたの花です。
D5:花の色彩と形状が生命体の視界を高いレベルで刺激するという分析結果が出ています。つまりそれは、綺麗、ということです。
やっぱり今作で一番好きな台詞かもしれない。それはきっと、「心」を探しているメカからの目一杯の贈り言葉。
シウグナス:生憎だが、今の我が望みはチュプの花を愛でることだ!
共にエプイケの試練を歩んだチュプの危機をただ眺めている気など更々ない闇の王、此処に立つ。
ナナ:私は「ケモノ」と陰口を言われてきました。母さんもひどい言葉を投げつけられ、苦労してきました。それでもエプイケとなり、この大地に恵みをもたらすつもりです。
ナナ:自然に生えてきたんじゃないよ。巫女がいたんだよ。
フォルミナ:これが、ナナ。本当にエプイケになれたんだ。何ていうか─── うまく言葉が出てこないわ。
ボニフォル編ではナナをカマラから連れ出すことはできないとのこと。理由は(自分のプレイだと)明確には分からなかったが、ボーニーとフォルミナが一番ナナ自身の覚悟に寄り添える二人だったからなのかな、と思ったりもした。
カマラからは全部は選びきれないですね。
イーヴァル:あれは、完全に俺の願いだったな。失敗だったかな。
アズーレ:いいや、海神は喜んでいたさ。我々が送り出す時の何倍も喜んでいたさ。
ここのシーン良いですよね。含蓄に富んだ冒険譚という感じ。
シウグナス:だが将軍よ、詳細を語るのは今は止めておいてくれ。この美しい世界を探索する楽しみを私から奪わないでくれ。
寛大なる闇の王もネタバレ書き込みは許さない。
エリック:そんな時代には二度と来てほしくはないな。今がそうじゃないとも言い切れないんだが。
最終皇帝による史実のような軍国政策を語って。
「ようやく戻って来れた。我が宮殿に。」
さて、“今回” は誰の言葉かな?
ちなみに筆者が今作で一番好きな女性キャラクターは多分レイアさんです。
井戸から出てきたくせに、やる気なのか?
井戸から出てくる奴の方が基本危ないだろ。
ドロレス:なんて潔いご主人様。頭が悪いやり方だとは思うけど、そこが好き。ドロレスはどこへでもついて行きます。
そんな言います?
ここからしばらくはドロレスの独壇場。
色欲の塔主:何だ、この面倒くさい花嫁は!
色欲の塔主のくせに人付き合い耐性がなさすぎる。
怠惰の塔主:このデスヴォイス、死神か!
いきなりデスメタルを歌い始めたドロレスに叩き起こされて。そういえばドロレス・デスメタルはサントラに入ってませんでしたね。
綱紀:なあ、ドロレス。君も王様の世話がしたいやろう?
ドロレス:御冗談でしょう。
まず綱紀の振りも酷いけど回答も酷い。
ドロレス:これが──愛の力──!!
一体誰宛ての愛なんでしょうね……。
フォルミナ:魔刀って、子供のオモチャみたい。ちょっとダサいよ。
一番ズバズバ斬れるのはフォルミナさんの口ですわ。
綱紀:どうや、多様性の勝利や。
今時の若者らしくて良いと思います、はい。所謂4周目ルートも一つ見ましたが、ネタバレ度合いが強いので割愛。
人斬:闇の中で光を斬る。俺の為に用意された場所だな。
D5:話は、ぶん殴った後に伺うそうです。悪しからず。
うわーっ、君、運が無いねー。絶望的に不運だ。ホント落ち込むよな。自分の人生、こんなことばっかりだ!
ボウディカー:いい歌は心を奮い立たせる。今は奮い立つ時なんだ!
これもとても好きな台詞。奮い立たせるものが目の前にあっても、奮い立つのは自分自身なのだ。
ボウディカーさんも好きなんですけれどもディーヴァ編専用メンバー? なんですよねー。一応アヴァロンで会えはするけれども。
ブラー:巫女の園にまで歌を響かせておくれ!
これは本当に不意打ちだった台詞。初カマラが初ディーヴァ編だったから余計にね……。
シウグナス:覚えておけ、我は闇の王だ!
決め台詞。ここぞという時には一番キマるタイミングで言いましょう。
では、一旦最後はこれで。
D5:オーバードライブです。
ボイス・モーション共に脳内再生されるかと思います。
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多分、他の方が選んだら半分以上が違うラインナップになるんじゃないかという気もします。そのくらい尋常ならざるテキストの量とバラエティが揃っているし、そもそもどうゲームを歩んだかで見るイベントも変わってきますからね。
他には各キャラクターや音楽なども上げていってみたいですが、先に言っちゃうとやらない法則が……
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