最近触れたもの - 2024.10 (WHITE ALBUM 2 etc...)

 

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『九龍ジェネリックロマンス』という漫画を読みました。かなり面白くて、1巻のラストで「えっ!?」となってからは最新巻の10巻まで一気に読んでしまいました。

1点2点ここが特に良いというよりも、全方位的な作品の良さ。繊細な心象描写で描かれるキャラクターたち、作中舞台を取り巻くSF感、台詞の節々から溢れる作者の思想や経験、想い。久々に “フルコース” と言いたくなるような作品に触れた気がします。

 


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キャラ(特に男性キャラ)も作者の趣味をぐいぐい感じるけれど男の自分が読んでもみんな好きなんですよね。

 

 

 

 


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アプリゲーム『無期迷途』の2周年イベントストーリーをプレイ。サイバーでダーク・ゴシックなムードが大好きな自分には非常にドンピシャなイベントでした。元々無期迷途はサイバーでダークだったろうとも思うのですが、出発点からいくらかの変節や発展を経ながらも変わらない原点を魅せてくれたかのようでもありました。

 

 

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ああ〜こういうの一生好きだろうな〜みたいな (笑)。取り調べシナリオも遅まきながら読み進めていきたいと思います。

 


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コラボカフェにも行きました!

 

 

「サイバーでゴシック」と言えば女神転生をはじめとしたアトラス作品たちが浮かびますが(明らかに無期迷途と親和性が高いのに今まで触れていなかったなって)、メガテンシリーズはどこかで時間見つけて一気にやりたいんですよね。自分は真1〜3しか触れていないものなので(というか「真」がつく前の女神転生からやりたいんだけど……)。

メガテンスピンオフ系では、遊んだことのある中では『デビルサバイバー』が一番好きですね。あのゲームはとても楽しかった。

 

通常  -jingle-

通常 -jingle-

 

 

 

 

 

 

いよいよ登場した任天堂公式の音楽サブスクアプリ。そりゃあドンキーのサントラの中古価格を持ち出すまでもなく、そもそも正式な販売・流布がされていなかった楽曲も堂々と(笑) 聴けるというだけで大満足というか、「ようやくその時代が来たか」とも思うものです。

 

上にあげた『スーパードンキーコング』シリーズの音楽は大好きという言葉でも足りない……ゲーム音楽には「ゲーム用らしいゲーム音楽」と「界隈の外に持ち出しても通用できそうなゲーム音楽」があると思うのですが、その後者側の金字塔たる名曲たちを生んできたシリーズだと思います(だからこそ一般のサブスクにも置いてほしいと思ったり)。やっぱり『2』以降を早く聴きたいよね。

 

そういえば昨年行ったアメリカのバンドBlushingの来日ライヴで、開演BGMにまさかのこの曲が使われていましたね。あれは驚いた。

 

 

ああ、文字通りの音楽治外法権だった『MOTHER2』の楽曲配信が今の世でどこまで実現できるのかにも注目したいです (笑)。最愛のゲーム音楽タイトルです。

 

 

 

 

 

 

 

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恋愛アダルトノベルゲームの最高峰と名高い、ということ以外は全然知らなかった作品『WHITE ALBUM 2』をやっておりました。……と言おうにも想定の5倍くらい長かったし、あまり浮気ルートとかを見たくなかったので、シナリオ前半からの恋人である雪菜ルートだけを一直線に見て一旦畳むことにしましたが。個人的にはそれでも十二分に満足しました(一応雪菜ルートがTrue的な扱いなのだとのこと)。

その名に違わぬ傑作だったと思います。……正直前半の頃は浮気で未練がましい主人公君をはっ倒したくて (笑)、期待と違ったかなという感もありましたが、後半に向かうごとに伝わってくる「人生を、人の歩みと成長と社会を描くんだ」と言わんばかりの内容に惹き込まれていきました。いかにもという感じもしますが僕は雪菜が好きです。雪菜に心を連れていかれた物語でした。

 

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写真の真ん中の娘が雪菜

 

 

折角なので章ごとに分けて振り返っていきましょう

 

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物語のはじまりの高校編。文化祭のあたりで「その辺の恋愛ゲームならクライマックスっぽいとこまで来たんだけどな」とか思っていたあの時が懐かしい……(まだ1ルートの6分の1くらいだったという)。

ラストに待ち受けるきっつい展開の辺りから筆者は雪菜を主軸に物語を眺めていたと思うし、それは最後まで覆らないどころかゆくゆくは彼女を主人公として作品を見ているまでになっていったと思う。

 

 

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中盤の大学編。

前編の悲壮なラストシーン〜大学編開始までのあらすじを見て、心がまいっている雪菜に「メンタルリハビリが必要な状態なのだろう」とか普通に思っていたのはわりと今風な見方だったのかもしれない。そしてそれを実現していくようなシナリオだったと思う(一番の功労者は友人ポジの武也と依緒だ)。

 

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何度も傷を埋めようとしてまた傷口が開いて……その七転び八起きの果てにようやくこのシーンを迎えた時点で十分に満足できる内容でした。正直この後で最終章が始まった時は「いやもういいって。もういいって!」ってなりました。しかしこの後にも本当のクライマックスが待ち受けていることをもって、本作を「かなり良い作品」から「不動の大傑作」へと決定づけたのかなと。

 

 

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最終章・社会人編。

5年前に旅立ったヒロインのかずさと主人公が再び距離を縮めていく過程は正直「ギャグみたいなシチュエーションだな」と思いながら見ていましたが……。主人公君のムーヴは……周りの人間への信用がないんじゃないのかな (笑)。

先述のとおり雪菜ルートオンリーの感想ですが、自分には “再会した時から子どもの頃のままだったかずさと、一歩一歩踏みしめて大人になっていった雪菜” という対比を見ているような感覚でした。

 

 

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──雪菜というキャラクターは、彼氏にべったりなようでいて一人で考えこむ時間の描写が多いし、何かにつけて個別の時間を作りたがる。それが彼女の言動の複雑さや本心っぽくない言葉の数々を裏づけているかのようでもありました。

個人的な考えですが、筆者は恋愛ノベルゲームで相手側の心情自身をテキストで綴るのってご法度だよなと思うのです。それが分かるなら何も苦労しねえって話だし。だからこそ、言動と心内のイメージにいくらかの乖離を感じる雪菜というキャラクターの在り方が気に入ったりもしたのかなと。

 

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万感のフィナーレへと向かうその直前になって積もり積もった感情を吐き出す雪菜。

──これは知り合いの言葉の受け売りなんですが、「誰かの進もうっていう気持ちとか、進んだなという結果とかは大して信用できるわけではなくて、『進むために努力しているんだな』という事実が一番信じられる」と言っていた人がいて。こっちも耳が痛くなるようなお言葉なのですが (笑)。ただその言葉に私はすごく説得力を感じるし、「黒い」心情を押し込みながらも最善の結末に向かって努力をし続けた雪菜にはまさにぴったりな言葉だったかなあとも思ったり。大切なのは誠実であることでも本心が汚いなんてことでもなく、「進もうとする努力」。小木曽雪菜、凄いキャラクターだ。

 

まだ彼女が純真に近かった高校編、メンタルリハビリを乗り越えるかのようだった大学編、そして自立してかずさや主人公と対話し、自分たちのために立ち回った社会人編。この作品は雪菜をはじめとした人々の成長物語だったし、単に傷口を埋めるだけでは終わらない、“未来へと成長していくこと” を描いていく物語だったんじゃないかなと思います。

 

 

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──長い年月を描く作品は数多とあれど、そこに人間みとか、リアリズムとか、説得力なり深みを宿すには何が必要なのだろう。ともあれ『WHITE ALBUM 2』という作品にもその深みがしっかりと宿っていたんじゃないかと思います。

その一点で少し『サガフロ2』という大好きな大河作品のことを思い出したりもしました(ちなみにこの作品に時間を費やしたおかげで開始できなかったゲームがあります。『ロマサガ2リメイク』と呼ばれる)。

 

 

とりあえずはそんなところで。他のヒロインのルートについてはまた時間と余裕が開いた時にでも辿れたらいいかなと。

 

 

 

 

 

一つ一つ個別に取り上げてもいいような作品たちに一気に触れてしまったような気もします。うーんタイミングって難しい! 下の曲は最近よく聴いていた 個人的に大好きな一曲。

 

 

 

 

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