2024.1~2 九州まわり① (高千穂〜南阿蘇〜熊本〜長崎〜軍艦島〜佐世保〜…)

 

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今一度地元の地をしっかり回っておきたいという野望から、長期に帰れるタイミングを見計らって先日決行した九州まわり。色々回りすぎてもう纏めるの面倒くさいな……とも思ったんだけど、やっぱり、この時だけの記録として残さなきゃいけないものも多いような気がしたので。

 

 

まずは「出来るだけ九州の更に南の方へ向かいたい」と思い……つつも、車なしかつ日程調整上に限りがあり、なんとか福岡から宮崎県の延岡まで。

 

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とにかく九州東部から太平洋が見えるところへ!と思ったものの、実際はそこまで行くのも結構難しかった。お泊り先は数時間に一本のバスで移動していっての高千穂。なかなか海岸まで向かうのも難しく、写真を流れるのは太平洋よりも四国と近そうな「五ケ瀬川」でございます。

 

 

そして高千穂へ。

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「高千穂」という名前は、天孫降臨という神話に基づく地名です。天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊 (ににぎのみこと)がこの地に降り立った際、暗闇に包まれていた大地に稲穂の籾を撒いて明るく照らした。という伝説から名づけられました。(この神話に基づく地名はここ臼杵高千穂と霧島高千穂に残り、国学者の間で長く論争になっています。)。


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別になんにも信心深くはないのですが、神社やお寺、教会とかはあれば寄っちゃう程度には好きです。

旅中いろんな神社をまわりましたが、特に個人的な願いとかもないので願い事は全部「✌みんなハッピーになれ。」で統一しました。

https://www.instagram.com/p/C2Q_ZTHpncI/?igsh=MW96aDE1MXdlcmx5eQ==

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高千穂峡阿蘇山が噴火した際、この地の五ヶ瀬川に溶岩が流れ込んで出来た柱状節理の渓谷です。高千穂の町から10分程の町はずれに位置し、ゆっくりと30分程渓谷を歩いてゆくと高千穂のシンボル真名井の滝へ。ここにもイザナギイザナミが残したと言われるおのころ島など、神話の世界が広がります。


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ボートを借りる気力はなかった。流れる水の色が本当に青緑色で綺麗だったな。

 

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九州まめちしき:「九州と言えばラーメン」と言われるのが常でありその通りなのですが、一方で元々はラーメンよりうどんの方が長く地域食だったのだ、と子どもの頃に聞かされたことがあります。実際、福岡でもラーメン屋に負けず劣らずなくらいうどん屋さんが多いです(そして蕎麦屋はあんまりない)。汁の味が全然違うので、九州にお越しの際はご一考を。横は宮崎鶏たたきです。

 

 

 

 

一夜明けてからは、今回の一大目的地だった南阿蘇へ。知っている人は知っている上色見熊野座神社へ向かいます。

 

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福岡の連中から「高千穂からなら目と鼻の先やろ」と言われて舐めきっていたのですが、少なくとも私が行った日に確認できた中ではアクセス便がなんにもなかった。ハメられた。タクシー代1万何千円取られた。

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阿蘇阿蘇は私にとってはおばあちゃんの家があった場所でもあります。

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御祭神として伊弉諾命(いざなぎのこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)を祀っています。

上色見の大村地区には、4~5世紀頃の古墳が多く発見されており、古くから穿戸岩(穿戸社)を尊い磐・稀有な岩穴として信仰し、崇めていたと推測されています。…鎌倉時代末~室町時代初期に熊野信仰の広がりとともに修験者が、山嶽信仰と岩石信仰とを結び付け、紀伊熊野三山伊弉諾命・伊弉冉命の二柱の大神を祀り、上色見熊野座神社(熊野権現)としたと考えられています。

 

とにかくその圧倒的な景色をもって一部で超有名な上色見熊野座神社。前日の雪も残っていて静かながら凄い迫力だった。そして隠れ名所的な場所だと思ってたら、並の神社より参拝者が多かったしなんなら外国人客の方々もいて超びっくりした。このアクセス手段でどこから見つけてどうやって来たんだ。メジャースポットなんだなあ。

 

 

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長い階段を登った神社の更に山の上、古来からの信仰スポットであるという穿戸岩。

 

 

 

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バスが来るまで3,4時間あったので、久々に懐かしの阿蘇を歩きました。

 

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阿蘇の高菜ご飯。世界で一番美味しいお漬物。

 

 

──少し自分の話をしますと、阿蘇のおばあちゃんは2016年の熊本震災で亡くなりました。正確には地震そのものからはなんとか避難できたとのことでしたが、その時に60年以上住んでいたであろう家が倒壊し、そうしたショックがたたってか病院に入院したまましばらく後に息を引き取ったとのことでした。長年の家を失うということの重みも伝えられたような別れでした。

3,4年くらい前だったか、帰省ついでに阿蘇に寄ろうかなという話をしたらまだ電車も復旧していないと聞かされて驚きました。今回熊本に寄った際には、話には訊いていたけど本当に修復が全然済んでいない熊本城を見てショックを受けてしまいました。今回の能登震災でも語られる、地方の復興の難しさというものを見つめさせられます。

重たい話になってしまいましたが、阿蘇の高菜は世界で一番美味しいのでよろしくお願いします。

 

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熊本城(修復途上の姿)

 

 

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ケバすぎて味わい深い熊本城稲荷神社

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熊本信用金庫(迫真)

 

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鹿児島産。

 

 

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阿蘇の高菜が世界一美味い漬物なら、世界一美味い料理はこっちってわけ。福岡の綺麗なラーメンは撮り損ねました。福岡、本州に寄せて味が軟弱になってきてるんじゃないのか? ええ?

 

 

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お次は天候が崩れないうちに長崎へ向かいました。

 

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長崎も熊本と同じくらいに馴染み深い街です。というか小学生の頃の夏休みなんか長崎→熊本→山口のコースがデフォだったな。

 

 

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鎖国時代においても外国との窓口をやっていたという長崎に残る「オランダ坂」。

出島に住むオランダ人の影響だろう。開国し、オランダ人以外の外国人が長崎の町に移住した居留地時代を迎えても、長崎の人々は東洋人以外を「オランダさん」と呼んでいた。つまり「オランダさんが通る坂」という意味で居留地にある坂はすべてオランダ坂と呼ばれていたのだという。 https://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken0409/index2.html

 

 

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長崎ということでworld's end girlfriendを聴きながら歩いてたんだけど、オランダ坂の異国情緒ある景色によく似合っていましたね。

 

 

 

長崎への一番の目的は軍艦島端島)でした。

 

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明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅も建造されるなど、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。…

大阪朝日新聞端島の外観を「軍艦とみまがふさうである」と報道しており、…「軍艦島」の通称は大正時代ごろから用いられるようになったとみられる。…

世帯持ち坑内夫向けの6畳一間の小住居がロの字プランの一面に敷き詰められ、その狭さから建設当初から評判が良くなかった。…

1916年(大正5年)以降から少年および婦人の坑内使役が開始され、大正中期からは内地人の不足を補充するために朝鮮人労働者の使役が開始される。…1943年(昭和18年)から中国人捕虜の強制労働が開始された。…

人口が最盛期を迎えた1960年には5,267人の人口があり、人口密度は83,600人/km2と世界一を誇り東京特別区の9倍以上に達した。…

1970年代以降のエネルギー政策の影響を受け、1970年に端島沖開発が中止になり、…1974年1月15日に閉山した。閉山時に約2,000人まで減っていた住民は4月20日までに全て島を離れ、…端島無人島となった。

Wikipediaより)

 

建物跡の崩落が進んでいて余命少ないと報じられている軍艦島へ「行けるうちに行っておかないといけない」と思い、今回訪れさせていただきました。

 

 

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軍艦島デジタルミュージアム」という資料館から。書籍も何冊か購入。

 

 

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ガイドのおじいさんから、島中の施設跡や当時の解説とともに「もう本当にいつ崩れてしまうか分かりません。昨年はこうしてお話している真っ最中に建物が崩れたこともありました。本当に、今のこの軍艦島の姿を見ておけるのは今だけです。」とお話がありました。


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その後は長崎市に戻って、平和公園周辺へ。


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長崎平和公園とその周辺にはたくさんの石碑やオブジェが解説と共に並んでいます。

──例えば「アートを巡る政治表明」みたいな話題が繰り返し議題に上げられますが、しかしそういった社会的な意図を込めたアートと、ここに並んでいるオブジェたちにはどれだけの違いがあるのだろう、などとも思わされました。

 

 

ゲルニカの夜

ゲルニカの夜


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原爆資料館より

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原爆資料館には、原爆で亡くなられた数十万の方の氏名が記帳されています。平和公園が “アート(祈念)” ならこちらは “事実”、とも言えるような。

 

 

 

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雨なのに何故か行こうとなった長崎ハウステンボス。流石に中には入りませんでしたが (笑)。「島端の謎の巨城」感が凄い!

ハウステンボス、「日本の本当に端っこでずっと賑わっている、創作作品もキャラクターアイコンも使っていない自前のディズニーランド」って考えたら凄すぎる。

 

 

佐世保にも寄りました。

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海に降る雨を見て〜

 

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佐世保バーガー。灼けた胡椒の香りがベリーグッド! ちゃんぽんも勿論食べました。

 

 

 

 

長くなりましたが、今回は一旦はここまで。次の日はこちらから。

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おまけ

関東へ戻る最中から『スキップとローファー』を読み始めたのですがときめきと優しさで胸が苦しくなってしまいました。これは素敵な漫画だ。

 

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スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス)