最近触れたもの - 2024.11

 

あまり長話することもないので箇条書きくらいのペースで。相変わらず音楽とゲームしか挙げてないです。

 

 

 

 

The Novembers, PLASTICZOOMS, Lillies and Remainsによる合同ライヴ『BODY』が8年ぶりに開催されるとのこと。素晴らしい面子なので、是非参加したいところ。

 

 

 

SPELLBOUNDはわりと唐突に新曲を発表。MVロケ地は伊豆大島だという(裏砂漠かな)。思い出の大島ですね。

何気に金カムとスペルバの繋がりが続いていっているのも驚きだ。

 

 

 

 

揺らぎの新作も出るそうです。ずっと好きなバンドなのでとても楽しみ。揺らぎは作品を重ねるごとに重々しく鬱蒼としていっているのがまた興味深いですね。

 

これがデビュー盤の頃

soon

soon

 

うーんこの “脱皮し続ける意思” みたいなものは逞しい。そしてやっぱり好きだ。

 

 

 

もういくつ寝るとBUCK-TICK『スブロサ』が発売なんだなあ。ここに来て妙に実感がない……いや期待でいっぱいだけど、「未知がやってくるぞ」というような。

 

 

 

 

 

最近遊んだゲーム。Steamで話題になっていた海外のノベルゲームをやりたかったんだけどPCがまさかの修理出し状態になってしまい、結局なんだかレトロゲームばかり触ってしまいました。

 

 

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アンジェリーク

乙女ゲーの元祖とかなんとか。守護聖という男たちの恩寵をもらいながら星の開拓をライバルと競い合って、勝利を目指したり男と駆け落ちしたりするゲーム。

 

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唐突なロブスターの感想、ツボ。

 

 

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最初に大地の名前を名付けたりもします。この曲が元ネタでした。

 

イヴォリィの大地の遥か未来で、この曲が大地を謳う聖歌となるのでしょう。

 

 

ゲームの流れや守護聖たちとのやり取り、いくつかのエンディングを目指したりと楽しかった。しかしやはり一番ウキウキしたのは、プレイしはじめた頃の「ルールも仕様もよく分からないので、手探りでゲームのつくりを把握していく感覚」の時(まとまった攻略wikiサイトみたいなものも見当たらなかった)。やっぱりこういう段階が一番楽しいんだよなと実感しました。

 

 

 

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Nintendoからの怒涛のスーパードンキーコング作品ラッシュのなかで、懐かしのスーパードンキーコングGBをプレイ。子どもの頃本当にかじりつくようにやっていたゲームですね。

 

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これを聴くために起動した。Nintendo Musicお願いします。

 

今となっては短いゲームだろうとは思っていたけれども、3時間くらいでクリアし終わってビックリしました。いやガキの頃絶対もっと時間費やしてたよこのゲームに(そもそも何回も繰り返しプレイしていたからなのだが)。いろんな意味で昔と今、子どもの頃と歳を重ねた現在の違いを実感するというものでしょうか(でも雲のステージはやっぱり理不尽すぎて「これを頑張ってクリアした小学生偉すぎだろ」ってなった)。

やっぱりドンキーはずっと楽しいですね。『リターンズ』からの復帰作が難易度が高くなりすぎて定着しなかったことがこのタイトルの現状かなとは思いますが(そんなんばっかや)、でも私はそれならそれでいいと思うんですよ。逆に言えば現代のユーザーを信じたから難易度を上げたんだろうとも思うし。そして新作はいつまでも待っています。

 

 

 

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メトロイド ゼロミッションもやりました。

今だったら理不尽とかゴリ押しとか言われかねないギミックのオンパレードでめっちゃ楽しかった(まあでもメトロイドは最新作『ドレッド』でもブレてなかったと思う)。バイオでグロテスクな世界観も変わらない良さ。

 

 

 

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で、今は『Inscryption』をやっています。色々やっとるなあ。

Inscryptionは2021年に出たデッキ構築型ローグライクのゲーム。何故これを手に取ったかと言えば、一つには単純にこのジャンルのゲームをもう少し触りたかったから。そしてもう一つが、『サガエメ』の構成を振り返った時に「サガエメはデッキ構築型ローグライクの構成や楽しさをサガのなかに落とし込んでいたのではないか?」という受け取りがずっとあったからですね。実際やはりそうだという手応えを感じながら現在進めています。

 

 

 

自分はどちらかと言えば据え置きよりも携帯機ゲームソフト育ちだという自覚があって、携帯機ソフトは何が良かったって「本当にゲームのゲームたる部分だけで展開されるところ」なんですね。あらすじも早々、チュートリアルもさっ引いてゲームステージへと突入していく。その唐突に放り出されるからこその楽しさ。そこが自分のゲーム感の地盤にあるような気はちょくちょく感じます。あとやはり、低容量勝負ゆえにゲームの “骨組み” がいくらか浮き彫りになるような感覚も。

 

 

 

話は変わるけどこちらのゲーム記事がめちゃくちゃ面白かったです。ゲーム作品における「悪役令嬢」の歴史を辿る記事。知らない作品の名前がたくさん出てくる記事なのもあって何度も読み返したい。

悪役令嬢、コミカル描写を除けば世界観や外的主体性ありきのキャラクター性だと思うので、結構興味深いコンテンツですね。

 

 

 

 

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最後に無期迷途。新イベントも流石の無期迷途イズムといった感じで良い。

実は無期迷途の楽曲・BGMを上げていってみようかなとかも思っていたのですが、時間や余力がなくて(さんざん他のゲームを挙げといてか)そこまでたどり着けず……。そのうちまた機が熟した頃にでも挙げられればなと思います。

 

 

 

2024.11.20 BUCK-TICK『雷神 風神 - レゾナンス』 …他、最近のお気に入りな音楽

 

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祝・ファースト∞

今日はハレの日です。雨でしたけど。

(話は変わるけどBUCK-TICKLUNA SEAPlastic Treeのライヴは本当に行く度に雨降ってる。逆に俺のせいなのかな。)

 

いやー、先頭で歌っている星野さんをガン見してしまう (笑)。音のつくりやバランスからして「第一期」から変わらない業が耳に馴染みつつ、それでいて「自分たちが主役を務める」という意思がギターのうねりにも表れているようにも感じます。

 

 

あまりまだ見ぬアルバム情報のことを性急に書くべきではないかもしれませんが、『音楽と人』誌のアルバム先行レビューには “もっと今井的なノリになるのかと思っていたら全然暗黒アートだった”(意訳)と評されていて目を見張ったのですが、実際に本曲のサウンドをもってそれを予感させられるというか「BUCK-TICK、根幹的には全然変わってないぞ」と思わされるサウンドでした。

 

 

この地上で生き抜くことだ

雨に撃たれ生き抜くことだ

 

 

 

 

 

 

ついでなので、最近大きくハマった音楽をもう二組。

 

 

 

Kælan Mikla

かなり素晴らしい。旧Twitterにて知ってちょっと前まで彼女達ばかり聴いていました。アイスランドポスト・パンクバンドということで、それらしい幽玄さと迫力を兼ね備えながらもしっかり聴いていくと結構ポップ。Robert Smithに称賛されたという話もちょくちょく見かけますが、それも頷けるような “あの方面の音や空気” と “北欧の温度” が耳に伝わってきます。最初期Cocteau Twinsのような影っぽい心地好さ。

 

 

ジャンルはかけ離れているかもしれないけど皮膚感で言うならThe Birthday Massacreに近いものを覚えるのかもしれません。海外のロックサウンドらしさとこちらの耳に馴染みやすい雰囲気が同居している感じ、かな。

 

Kill the Lights

Kill the Lights

 

 

 

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彼女達がオリジナル音楽を制作したという1921年スウェーデン映画『The Phantom Carriage(霊魂の不滅)』も合わせて見ました。一世紀越しのオリジナル制作サントラ……日本的に見れば稲垣足穂くらいの距離感でしょうか(絶対もっとメジャーだろ)。まなざしが見るのは数光年先のぼくたちの後姿。

 

 

 

 

もう一組、日本のエレクトロニカユニットで以前にも挙げたと思うHello1103

 

 

新作アルバムかなり良かったです。いい具合にバラエティに富んでいて、こういう感じのエレクトロで聴きたい要素がまるっと網羅されている印象でした。静と動の緩急が素晴らしい。

 

 

 

 

 

そんなところでしょうか。あとは全然言わんでもいいところで、スペルバのチケット取ってたのに当日急な用事のために断念したというくらい (笑)(泣)。

BUCK-TICKのチケットは……大丈夫かな〜。大丈夫そうですか?

 

2024.11.16 Plastic Tree 私にとってもベストセトリだった『モノクロームシアター』


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Plastic Treeの結成30周年公演「モノクロームシアター」へ。

いやもう、最高のセトリでした。

 

 

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事前情報から「昔の曲をいくらか演るのかな」とは思っていたのですが、前半部でインディーズ時代からの布陣を、そして後半部で現メンバー体制になってからのベストセレクトを惜しみなく叩き込むようなセットリストを展開。

──よく「Plastic Treeの良さをアルバム3枚で伝えるなら?」といったファントークがありますが、私的には偏りを無視して選ぶなら『Hide and Seek (Rebuild)』『インク』、そして最新作にしてセルフタイトルのPlastic Treeを選びたいもので。偏りすぎだろ。

勿論他のアルバムもまったく捨て難いのですが、パブリックなバンドイメージについてはもう『Plastic Tree』に全部託すとして、初期の暗黒幽霊感を大人のクオリティでパッケージした『Hide and Seek (Rebuild)』、そしてPlastic Tree特有の浮遊感やポスト・ロックっぽさ、現と夢が溶け合うような情緒らが大いに宿っている『インク』に “プラにしかない味” が集中していると受け取っているからなんですね。

そこにきて今回のこのセトリ。“ずっと” 最高でした。

(以下、画像は公式のSNSアカウントより)

 

 

🪼

 

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まさかの一曲目。この曲で始まるとは思わなんだ。

 

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これが30年選手のお顔か? というくらいキマっていた初期イメージ有村竜太朗のビジュアル。

ゴシックの素晴らしいところは、歳を重ねても、いや歳を重ねたからこそ禍い美しさが際立つところだよなと改めて実感。それはすぐ横にいるスーパーリーダー長谷川正もまたステージに現れる度に立証していることでもありますね。

 

 

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多くのヴィジュアル系バンドの歩みとして「初期はダークな曲が多いが、後年はそういうムードでもなくなる」ということがあり、それはPlastic Treeも例外ではなく。私はその変化自体もとても素敵だと思っているのですが、しかし一方で「ダークな表現力こそ、年季が入ってからがホンモノだよな」ともいろんなバンドを見ていて思わされるのです。若気の至りを超えた絶対の闇の匂いがある。

こういう例えも悪いかもしれないけれど、初期の音源がまだまだ有り物勝負のインスタントコーヒーだったとしたなら、スキルとノウハウや解像度に磨きのかかった後年製は「本物の豆から作られています」というような濃厚さがある(勿論「インスタントだからあのバランスが出来たんだな」ということもありますが)。 それこそ筆者が再録アルバム『Hide and Seek (Rebuild)』を強く支持する理由の一つでもあり、また例えばキュアーやボウイがそうであったように、ダークな表現こそ年輪を得てからが真骨頂なのだと思うのです。

 

 

MCなしかつスピード感のある楽曲たちでまたたく間に畳みかけ、あっという間に『サイコガーデン』のお時間。「もうこの曲? ちょっと早くない?」と思ったのもまた束の間、そんな一瞬の日々の彼方に君臨するようにテントを描いたスクリーンが映し出され、あの曲の旋律が。

 

 

雨が降って寒くない冬のはじまりの夜、この街にもサーカスがやって来た。

私はまだまだ新参(?) なので初参加したプラのライヴが3年前の「PPP#10 サーカス」だったのですが(本当に新参だ)、その初現地以来の『サーカス』。何度聴いても最高の名曲。

早くないかとは言ったものの、実際にインディーズ時代はこれくらいのスピード感でサーカスまで演っていたんだろうなあとも想像が過る前半部でした。

 

 

 

さて、むしろここからが本番とも言いましょうか。前半がインディーズ時代からの再構築でなるほどねとも思うところでしたが、ではここからの後半パートはどうくるんだろうか?

いろんな想像が巡るなかで始まった後半一曲目が

 

 

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優勝。Thirteenth Fridayでいちいち優勝するな。

これまでにも何度か書いたと思いますが、筆者が「Plastic Tree全部聴くぞ!」と決心した直接のきっかけがこの曲だったので、それ相応に思い入れもあるのです。我らがシューゲイザー

 

しかもここから続いた曲がアルバム『インク』からのシングル曲『静脈』『くちづけ』もう俺が作ってるセトリかなと思いました。

 

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この最高布陣で始まった私の好きな空気感を体現するように、そこからまたサナトリウム』『雨中遊泳』『マイム』と。サナトリウムはインクよりちょっと前の楽曲ですが、湿りと夢見のあるポスト・ロックっぽさで以後のムードとリンクしているように感じます。雨中遊泳の映像、綺麗だったな。

 

 

そんな情緒で叙情的な流れを総括するように、後半部かつ本編ラストにはやはり最新作からのこの曲、『メルヘン』を。

 

 

なんとなくこの曲はきっと演るだろうなあと予感していました。サーカスと地続きな世界観とも思える楽曲ですが、実際に『サーカス』と一緒に演奏されるとこの公演全体を象徴しているようでもあり、感慨深いものもありました。

──何度か “年季” とか “年月” とかいう言葉を綴ったりしていますが、この『メルヘン』という曲にはそういった長い日々の中にある痛みや軋み、愁しみ、藻掻き、そして幸福感や祈り、そういったものがよく表れている本当に素晴らしい新たな名曲だと思います。

 

 

 

🪼

 

 

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アンコール前にはメンバーそれぞれのMCと、結成30周年と合わさるバンドリーダー・長谷川正の誕生日祝いのシーン。「あまりこの年齢になると嬉しいことでもない……」とお決まりの言葉を口にしながらはにかむリーダー。でも私はこの日深く確信しましたよ、「バンドマンって歳とってからの方が絶対的に格好良いよな」って。

また竜太朗からは「多くは語らないけど、正君が作った今回のセトリには意味があります」といった言葉があり、そこからのアンコール1曲目が『バンビ』でした。

 

バンビ

バンビ

 

ええ。人との別れ、常にこの曲のようでありたい。

淡い 甘い 記憶で僕は

案外、悲しいだけじゃないかもね

それはとてもまぶしい日々で

 

そして最後の締め括りに『エンドロール。』。いつぞや以来のエンドロールでしたがやっぱりライヴだと全然音が違いますね。音源化してほしいくらい良い音でした。

 

 

 

公演終了。

もっとリーダーを祝えよと煽りまくっていたナカヤマアキラはなんだかいつもよりテンションが高かった。

ケンケンは今日もしっかり張り切っていた。

正リーダーは「真面目な話ばっかりしてる」と突っ込まれながらもニコニコとしていた。

竜太朗はバースデーケーキをひっくり返そうとしたりとお茶目しながらも周りとファンをよく見てリードしていた。

 

コクを増しより “中身が宿った” とも言いうる闇色の最初期楽曲たちと、今が一番良いぞと言い張れる夢幻の情緒を帯びた最新曲たち。そして “樹念” 日への深い祝福に満ち溢れた素晴らしい公演でした。

そうして私達はここ六本木から、東京メトロで深海を漂流しながら帰っていったのです。

 

🪼

 

「絶賛されていたわりに面白いと思わなかったゲーム」について

 

書き始めて3日目くらいであんまりこのページな気分でもなくなったのですが、他の話題もなかったので供養を。

 

 

いくつかゲームを触っていけば、面白いゲーム、あんまり評価されてないようだけど自分にはかなりツボに入ったゲームなどが出てくる一方、逆に「言われていたわりにはそんなに面白くなかったな……」と感じたゲームも出てくるもので。

後ろ暗い話で盛り上がってもしょうがないし、「結局は人それぞれだから」と言うならばそれでよいのですが、ではその「人それぞれ」の中の自分はどういう位置なのか。また作品の良さを捉えていく一方で、逆に何がイマイチだと思ったのかも自分のなかで今一度考えていってみたい。

 

当然ながらいくつかの有名作品に対してネガティブなトークを語る形になりますが、このページはそういうものだと思っていただければ。やはりRPGを触ることが多い筆者なのでRPG系のコンシューマー作品を中心に綴っていきます。

 

 

 

 

まず、その「言うわりにそんなに面白くなかった」と感じたゲームを大手のコンシューマー作品から簡単に並べていくと

 

 

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クロノ・トリガー

 

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ドラゴンクエスト V』

 

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ドラゴンクエスト XI』

 

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『PERSONA 3』

 

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ゼルダの伝説  ブレス オブ ザ ワイルド』

 

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ゼノブレイド 2』

 

そして、

 

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ロマンシング サガ2  リベンジオブザセブン』

 

大好評発売中。好評です。

自分が軽く触った感想としては、一言でまとめるなら「自分は『ロマサガがやりたい人』ではなく『河津ゲーがやりたい人』なんだな」と実感した次第で、思っていたよりもNot for meな印象でした。まあ、ずっとずっと後になってまた開けたら気が変わっているかもしれません。(めちゃくちゃ正直に書けばSNS上のロマサガファンの口の汚さに対する苛立ちも、あります。)

 

 

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……またサガシリーズからは、上の列に並べるほどでもないんだけど「自分の感想とファンの評価にかなりの温度差がある」というところでロマサガ3もここで挙げていきたい。個人的にはロマサガ3は「河津作品で最も平凡な作品」なんじゃないかと思うし、だからこそシリーズ最高級の評価に位置しているのかなとも思う。

 

 

作品を見返していくと結構「途中でもういいかなって放置した作品」も多かった(特に2010年代以後)。それらも含めてどこまで取り上げてよいか悩みながら選んだが、とりあえずは上の作品たちとしておきたい。

 

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自分自身でも意外な結果なのだがFFシリーズからは特にこれというのは浮かばなかった。『FF9』のシナリオが愛されているわりには自分はさっぱり響かなかったとか、『FF10』がいつまでも自分評より支持率が高いなとかいうくらい。逆に言えばどちらにもその一点だけでノーとは言いきれなかったのかもしれない(勿論、一番付き合いが長いゆえの肌馴染みみたいなのもあるでしょう)。

あとまあ、そもそもスクエニ合併後のFFのコンシューマータイトルで大絶賛を得たと言えるのって『クライシスコア』と『ディシディア』くらいだし……。

 

 

 

まず、上の作品を見返していくと「自分の癪に障った理由がはっきりしている作品」と「全体的に何がどうそこまでウケているのかしっくりこない作品」に分かれてくる。「結局どんな作品でも人それぞれ」と言うのなら話が早いのは前者の方で、実はそちらよりも深刻かつ何年経っても作品やファンの熱気との間の溝が埋まらないのが後者側の作品だと思う。そもそも人気の理由にピンときていないのだから。

とりあえず前者の「癪に障った理由がはっきりしている作品」から挙げていくと──

 

 

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DQ5』はかの結婚イベントの流れが強引かつ身勝手すぎて、その後夫婦から子供たちにまで及ぶ波乱の生涯がずっと結婚詐欺の末路をロールプレイしているような気分になった。今でもあの展開はないなあと思う。

 

 

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『PERSONA 3』、「死」が物語のテーマという触れ込みだったと思うが、中盤にとあるキャラが死別した後の他キャラクターの言動や、敵陣営の少女が死ぬまでのイベントなどに陳腐さや雑さを感じてどんどん冷めていった記憶がある。その「キャラクターたちの若い未熟さ」が本作の売りだという見方もあるかもしれないが、それに一生懸命付き合おうとは特に思わないです……。

でも本当に一番距離が開いた理由は、その窮屈な世界でも歯に衣着せず立ち回っていたヒロイン・ゆかりだけが私にとって本作唯一の心の拠り所だったのだが、その彼女が作中でも色々と立場が報われないばかりか かつてネットでくそほど叩かれていたことだと思う。私はこれを最後にペルソナには全く触れなくなった。

敢えて語るなら国産RPGがキャラクターストーリー色を強めていくその過程に生まれた歪な軋みみたいな作品だったと思う。

 

 

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『ブレワイ』はもっと前提的に、オープンワールド系の作品に対する私の穿った見方から。広大なフィールドがすべて地続きであり、また木材に火をつけたりといったイメージがプレイに反映されることが売りとなった本作だが、それは言ってしまえば「長々と歩き続けるように冗長で単調」だし「そんなにエキサイティングな気がしない」作品でもあったと思う。私はオープンワールド的なプレイ体験に対しては基本的に「カットすりゃいいのに余計だな」と感じている(のであまり手に取らない)。

また、フリーシナリオと言ったところで「単純に行ってみる順番を選べるだけ」で「(例えばロマサガ2のカンバーランドのように)プレイ状況やプレイヤーの決断でシナリオが大きく変動するわけでもない」つくりは、そこまで楽しさが足されるわけでもないし、形式としてやっていることは初代ドラクエとかと大して変わらないように思う。

そこが『ロマサガ3』にも概ね当てはまる。ロマサガ3はぶっちゃけ一本道型に差し替えても殆ど成立する作品だと筆者は思っている(1と2は前提からして一本道に差し替えようがないですね)。

というわけでブレワイは世間の大絶賛をよそに自分はやきもきしていたのだが、次回作でビルドシステムを導入して更に “自由な遊び” を何段も底上げした『ティアキン』で結局見直すことになったのです。

 

 

 

一方、「そこまでウケている理由が掴めなかった作品」。『クロノ・トリガー』『DQ11』『ゼノブレイド2』、そして『ロマサガ3』と『リベサガ』がこちらになるだろうか。

ああ、全作共通してBGMが強いですね。「過不足のないRPGを最高の音楽たちが流れながら遊べるの最高だろ。」そりゃそうだ。文句ナシ。閉廷!

 

風の憧憬

風の憧憬

 

……というのは冗談でもないBGMの力の話なのですが、それだけではない、少なくとも欲深い筆者はそれだけでは満足しきれなかったわけで。

もしかしたらこの並びでもう察しをつけられるかもしれないが、それらの作品に共通した筆者の感想は「わりと普通だった」「普通によく出来ていた」「でも、『ここにおいては他のどのゲームに対しても負けません』というものも見つからなかった」、そんな感想。

 

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一つ取り上げるなら『DQ11』で、最大手かつ最大の王道タイトルとしての責任、老舗タイトルとして抱えているもの、それらとしっかり向き合いつつも「旧来からのファンに望まれているであろうところ」にしっかり着地しつつ堅実に仕上げきった作品だったろう。でも、筆者の正直な感想としては「この作品の何が狙いなり持ち味なのかが見えてこないな……」とずっと思いながらプレイしていた。

例えば『DQ6』や『DQ7』はシナリオ〜世界観を取り巻く「こういうのがやりたい」というカラーが明確で序盤から引っ張られていく感覚があったし、『DQ9』は「携帯機でずっと遊べるドラクエ」としてよく出来ていたように思う。そういう “狙い” が手に取れない感覚があった。“遊び続けようと思えば続けられるけど、このゲームを選び続ける理由は自分のなかで見えてこない”、そんな感覚だった。

 

 

……とつらつらと考えていたところで、「FFからは一作も上がらなかった」という話に回帰してみる。ではFFはどうだったかと考えると、どの作品も毎回やろうとしていることが絶対に明確だし、しかも「そこがイマイチでした」と返そうにもそれ以外の要素もやたら濃かった。

FF9』はシナリオが強い人気で、「でも自分には合わなかったなあ」と思ってもバトル──アビリティ編成やパーティ編成でも多岐に楽しめるようになっているし、ここほれチョコボもモグネットまわりもあるし、何ならカードゲームもあるしナワトビも出来る。何でナワトビを実装したんだ。

「『FF10』の物語はメロすぎてちょっと……」と言おうにも後方のブラスカやエボン=ジュたちの物語も別のベクトルでよく出来ているし、サボテンダーたちを捜索したりブリッツボールに勤しむこともできるし、浜渦正志の『雷平原』を聴きながら雷を避け続けることもできる。何で雷を避け続けなきゃいけないんだ。

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今年発売された『FF7リバース』なんて「とにかく全部盛り志向なFF」の最たるものだった。発売前から “エアリスのシーン” が本作の焦点であり、またリメイクなんだからおおよその作品の流れは分かりきっているのに、それに付随してくる要素が全部濃かったのだ。

その濃さが過剰で余計なんですという声もよく見かけるし分からなくもないのだが、まあでも自分が堪能しきって満足してゴールしたのはこっちなんだからこっち側の人間なのだろう。今更みたいな話だな。

もし今「FFって何だと思いますか?」と訊かれたら「毎回ビジョンが明確で、かつ10ヵ所くらいイマイチでも15ヵ所くらい面白いからいいやってなる作品です」と答えるかもしれない。ああ、サガでもよく聞くようなフレーズだ。「歪でもいいから唯一無二であれ」という作品たちがそちら側にはあったと思う。

 

 

 

筆者は加点方式であった。

そんな恋の性格診断🔮みたいなワードでまとめんでもとも思うが、実際のところその言葉が一番しっくりくるかもしれない。上にある作品たちはおそらく “減点方式の人達に支持されている作品” なのだ。確かに「ここ、大幅にダメでしょ」という点があまりないゲームたちである。

しかし、世の中には「ゲーム的には難があったけど他の作品では見れないようなギラつきがあったね」という作品もまたあるし、筆者はこれからもそういう作品に触れていきたい。一例に名を挙げてしまって申し訳ないが、『DQ11』は確かに丁寧でソツがなかったかもしれないが、それだけじゃおなかがすくわと勝手なことを思う。

 

模索しながら書き始めたが何とか着地点のある話にはなっただろうか。もし「このFF信者が」と言われるなら、まあ、「あんなんでも自分が育った故郷なんで」って返させてください (笑)。

 

 

 

長い年月を持ったシリーズはどう歩むのが正解か? そんなことは知りません。私が気にすることではありません。ただ新作の棚にグッとくるゲームが出るか出ないかで、何がグッとくるかは冒頭に立ち返れば「人それぞれ」なのでしょう。

 

あとついで、いろいろな方の話を見ていてふと 自分の好きなミュージシャンが傑作を送り出した時の言葉を思い出したので、その言葉を最後に拝借して締めとさせていただきます。

「キャッチーとかポップじゃなくて、強く心に引っかかる曲(作品)にしたかった。難解なイメージを強さに変える感じ。」

ああ、鮮烈に突き抜けてあれ。

 

 

最近触れたもの - 2024.10 (WHITE ALBUM 2 etc...)

 

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『九龍ジェネリックロマンス』という漫画を読みました。かなり面白くて、1巻のラストで「えっ!?」となってからは最新巻の10巻まで一気に読んでしまいました。

1点2点ここが特に良いというよりも、全方位的な作品の良さ。繊細な心象描写で描かれるキャラクターたち、作中舞台を取り巻くSF感、台詞の節々から溢れる作者の思想や経験、想い。久々に “フルコース” と言いたくなるような作品に触れた気がします。

 


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キャラ(特に男性キャラ)も作者の趣味をぐいぐい感じるけれど男の自分が読んでもみんな好きなんですよね。

 

 

 

 


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アプリゲーム『無期迷途』の2周年イベントストーリーをプレイ。サイバーでダーク・ゴシックなムードが大好きな自分には非常にドンピシャなイベントでした。元々無期迷途はサイバーでダークだったろうとも思うのですが、出発点からいくらかの変節や発展を経ながらも変わらない原点を魅せてくれたかのようでもありました。

 

 

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ああ〜こういうの一生好きだろうな〜みたいな (笑)。取り調べシナリオも遅まきながら読み進めていきたいと思います。

 


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コラボカフェにも行きました!

 

 

「サイバーでゴシック」と言えば女神転生をはじめとしたアトラス作品たちが浮かびますが(明らかに無期迷途と親和性が高いのに今まで触れていなかったなって)、メガテンシリーズはどこかで時間見つけて一気にやりたいんですよね。自分は真1〜3しか触れていないものなので(というか「真」がつく前の女神転生からやりたいんだけど……)。

メガテンスピンオフ系では、遊んだことのある中では『デビルサバイバー』が一番好きですね。あのゲームはとても楽しかった。

 

通常  -jingle-

通常 -jingle-

 

 

 

 

 

 

いよいよ登場した任天堂公式の音楽サブスクアプリ。そりゃあドンキーのサントラの中古価格を持ち出すまでもなく、そもそも正式な販売・流布がされていなかった楽曲も堂々と(笑) 聴けるというだけで大満足というか、「ようやくその時代が来たか」とも思うものです。

 

上にあげた『スーパードンキーコング』シリーズの音楽は大好きという言葉でも足りない……ゲーム音楽には「ゲーム用らしいゲーム音楽」と「界隈の外に持ち出しても通用できそうなゲーム音楽」があると思うのですが、その後者側の金字塔たる名曲たちを生んできたシリーズだと思います(だからこそ一般のサブスクにも置いてほしいと思ったり)。やっぱり『2』以降を早く聴きたいよね。

 

そういえば昨年行ったアメリカのバンドBlushingの来日ライヴで、開演BGMにまさかのこの曲が使われていましたね。あれは驚いた。

 

 

ああ、文字通りの音楽治外法権だった『MOTHER2』の楽曲配信が今の世でどこまで実現できるのかにも注目したいです (笑)。最愛のゲーム音楽タイトルです。

 

 

 

 

 

 

 

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恋愛アダルトノベルゲームの最高峰と名高い、ということ以外は全然知らなかった作品『WHITE ALBUM 2』をやっておりました。……と言おうにも想定の5倍くらい長かったし、あまり浮気ルートとかを見たくなかったので、シナリオ前半からの恋人である雪菜ルートだけを一直線に見て一旦畳むことにしましたが。個人的にはそれでも十二分に満足しました(一応雪菜ルートがTrue的な扱いなのだとのこと)。

その名に違わぬ傑作だったと思います。……正直前半の頃は浮気で未練がましい主人公君をはっ倒したくて (笑)、期待と違ったかなという感もありましたが、後半に向かうごとに伝わってくる「人生を、人の歩みと成長と社会を描くんだ」と言わんばかりの内容に惹き込まれていきました。いかにもという感じもしますが僕は雪菜が好きです。雪菜に心を連れていかれた物語でした。

 

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写真の真ん中の娘が雪菜

 

 

折角なので章ごとに分けて振り返っていきましょう

 

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物語のはじまりの高校編。文化祭のあたりで「その辺の恋愛ゲームならクライマックスっぽいとこまで来たんだけどな」とか思っていたあの時が懐かしい……(まだ1ルートの6分の1くらいだったという)。

ラストに待ち受けるきっつい展開の辺りから筆者は雪菜を主軸に物語を眺めていたと思うし、それは最後まで覆らないどころかゆくゆくは彼女を主人公として作品を見ているまでになっていったと思う。

 

 

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中盤の大学編。

前編の悲壮なラストシーン〜大学編開始までのあらすじを見て、心がまいっている雪菜に「メンタルリハビリが必要な状態なのだろう」とか普通に思っていたのはわりと今風な見方だったのかもしれない。そしてそれを実現していくようなシナリオだったと思う(一番の功労者は友人ポジの武也と依緒だ)。

 

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何度も傷を埋めようとしてまた傷口が開いて……その七転び八起きの果てにようやくこのシーンを迎えた時点で十分に満足できる内容でした。正直この後で最終章が始まった時は「いやもういいって。もういいって!」ってなりました。しかしこの後にも本当のクライマックスが待ち受けていることをもって、本作を「かなり良い作品」から「不動の大傑作」へと決定づけたのかなと。

 

 

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最終章・社会人編。

5年前に旅立ったヒロインのかずさと主人公が再び距離を縮めていく過程は正直「ギャグみたいなシチュエーションだな」と思いながら見ていましたが……。主人公君のムーヴは……周りの人間への信用がないんじゃないのかな (笑)。

先述のとおり雪菜ルートオンリーの感想ですが、自分には “再会した時から子どもの頃のままだったかずさと、一歩一歩踏みしめて大人になっていった雪菜” という対比を見ているような感覚でした。

 

 

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──雪菜というキャラクターは、彼氏にべったりなようでいて一人で考えこむ時間の描写が多いし、何かにつけて個別の時間を作りたがる。それが彼女の言動の複雑さや本心っぽくない言葉の数々を裏づけているかのようでもありました。

個人的な考えですが、筆者は恋愛ノベルゲームで相手側の心情自身をテキストで綴るのってご法度だよなと思うのです。それが分かるなら何も苦労しねえって話だし。だからこそ、言動と心内のイメージにいくらかの乖離を感じる雪菜というキャラクターの在り方が気に入ったりもしたのかなと。

 

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万感のフィナーレへと向かうその直前になって積もり積もった感情を吐き出す雪菜。

──これは知り合いの言葉の受け売りなんですが、「誰かの進もうっていう気持ちとか、進んだなという結果とかは大して信用できるわけではなくて、『進むために努力しているんだな』という事実が一番信じられる」と言っていた人がいて。こっちも耳が痛くなるようなお言葉なのですが (笑)。ただその言葉に私はすごく説得力を感じるし、「黒い」心情を押し込みながらも最善の結末に向かって努力をし続けた雪菜にはまさにぴったりな言葉だったかなあとも思ったり。大切なのは誠実であることでも本心が汚いなんてことでもなく、「進もうとする努力」。小木曽雪菜、凄いキャラクターだ。

 

まだ彼女が純真に近かった高校編、メンタルリハビリを乗り越えるかのようだった大学編、そして自立してかずさや主人公と対話し、自分たちのために立ち回った社会人編。この作品は雪菜をはじめとした人々の成長物語だったし、単に傷口を埋めるだけでは終わらない、“未来へと成長していくこと” を描いていく物語だったんじゃないかなと思います。

 

 

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──長い年月を描く作品は数多とあれど、そこに人間みとか、リアリズムとか、説得力なり深みを宿すには何が必要なのだろう。ともあれ『WHITE ALBUM 2』という作品にもその深みがしっかりと宿っていたんじゃないかと思います。

その一点で少し『サガフロ2』という大好きな大河作品のことを思い出したりもしました(ちなみにこの作品に時間を費やしたおかげで開始できなかったゲームがあります。『ロマサガ2リメイク』と呼ばれる)。

 

 

とりあえずはそんなところで。他のヒロインのルートについてはまた時間と余裕が開いた時にでも辿れたらいいかなと。

 

 

 

 

 

一つ一つ個別に取り上げてもいいような作品たちに一気に触れてしまったような気もします。うーんタイミングって難しい! 下の曲は最近よく聴いていた 個人的に大好きな一曲。

 

 

 

 

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2024.10.22 NewDad渋谷公演 (and 🥀)

 

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アイルランドのインディロックバンド・NewDadの来日公演 in 渋谷に参加しました。

 

 

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以前そのインパクトのあるアルバムジャケットから音源を開いた時には「思ったよりポップな楽曲なんだな」と驚いたものでしたが、今回ライヴステージを覗いた際には「やっぱりダークで幽玄じゃないか!」と二度目の驚きを与えられました。そしてそこに絡まるボーカルJulieをはじめとしたメンバー達のチャーミングさ。

インディでポップで仄暗くドリーミーでキュート、ああまさにCureの申し子を地で行くようかもと思えるステージでした。

『Under My Skin』や『White Ribbons』が特に美しくて印象的でしたね。

 

 

 

 

 

NewDadの音楽を生で聴いていて、やっぱりTommy 〜the brilliant greenを彷彿とさせるなあと。

そういえば最近Tommy february6のかつての名曲がTikTokで1億再生をバズったという記事をチラ見しましたが、なんというか「そりゃそうだよなあ」という感じもする昨今の皮膚感でしょうか。そこに加えてのポップでキュートだけど仄暗くもあるNewDad達のムードは、やはりブリグリが一番近しいのかなとも思ったりします。

 

 

 

あ、あとライヴ中に次の曲が何か分からないままギターの旋律が鳴っている時、ちょくちょく「Plastic Treeが始まりそうだな」とか思いました (笑)。おおBoys don't cry。

 

 

 

 

 

思い返せば今回彼女たちが携えてきた1st.アルバムは彼女たちの音楽原点に対する忠実さを貫いたのかなともとれるので、そこからの次回作がどうなっていくのかも楽しみにしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

🥀

Ready, steady, go!

 

『DIABOLO -Lucifer-』

 

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作詞:櫻井敦司  作曲:今井寿

 

さあさあ寄っておいで覗いてみな

今宵皆様にお贈りするはbaby

ありとあらゆる愛ヌラリ

お楽しみあれ

歌にダンス  妖しい酒

テーブルの下張り裂けそうな

ハシタナイモノ光らせて

御気の召すまま

 

貴方の夢に

あなたのその儚い

乾杯しましょう

ほら天使が泣いている

 

ああ 今夜も血に塗れた

魔王の羽  ブルーベルベット  baby

尖るシッポ  群がる淑女

眠れない夜

 

貴方の闇に

貴方のその暗闇に

乾杯しましょう

最後の血が涸れるまで

 

 

 

貴方の夢に

あなたのその儚い

乾杯しましょう

ほら天使が泣いている

涙 涸れ果てるまで

御機嫌よう  さようなら

 

 

貴方の闇に

あなたのその暗闇に

乾杯しましょう

最後の血を掲げ

貴方の夢に

貴方の闇に

乾杯!

 

 

 


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