無期迷途のキャラクターの自分的イメソンを考えていく File.1

 

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しばらく前からアプリゲーム『無期迷途』に復帰していました。

もっぱらメインストーリーを進めつつ、各キャラクターシナリオ(「取り調べシナリオ」等)を開封してあるだけ読み直し続ける数週間でした。

 

 

しばらく無期迷途はおろかアプリゲーム全体から離れ、一時期はもうアプリゲームを再び手に取ることもないんじゃないかとも思っていました(本当にゲームがやりたいのなら売り切りソフトで十分だな、という判断でもあったり)。それでも、退廃都市と混沌と人の強さを緻密に描く『無期迷途』にだけは帰りたくなってしまいました。

とはいえ、やはり半年以上(「繋花」イベが終わったくらい? から)離れていた身なので、単純にその間のイベントストーリー・登場キャラクターなどはほぼ分からないし、いろんな楽しみ方があるなかで自分は自分の視え方を書いていくしかないな、とも思います。

 

なので、これは本当に自分の趣味のためのページ。「無期迷途という、好きな世界観とシナリオ描写を提示している作品のキャラクター」に、「自分の好みの音楽をイメージソングとして当てていく」というただただ筆者の趣味に振りきったページになります。(一応、以前書いていたもののリブートでもあります)

何卒。

 

 

 

 

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ヘカテー

 

[犯罪経歴より:【データ削除】]

やはり最初の1人目は彼女。主人公・局長が最初に枷をかけたコンビクト(異能力者)。生まれた時からコンビクトとして機関の研究実験にかけられ続け、その後は当監獄MBCCの地下に収容されていた。そして与えられた「使命」として局長と出会い、局長の右腕として数多の場で活躍し、そんな日々を重ねるなかで失った感情を取り戻していく。また、非人道的な実験の影響により十代半ばで寿命を迎えるだろうと推定されており、かつその年齢期を既に超過している。

筆者の第一ホーム画面はもうずーっとヘカテーのままである。おそらく今後もこの位置が変動することはないだろう。たくさんのコンビクトが自分こそが主役とばかりに活躍する本作でも、やはり彼女もまた局長と並べる「もう一人の主人公」であり、筆者が無期迷途という作品に心を寄せ続ける大きな理由であり続けている。彼女の幸せを願う。

(ていうかスマホのロック画面もずっとヘカテーだな……)

 

ヘカテー……自由なんて必要ない、守ってくれる必要もない。わたしはただ、局長を守れる力が欲しい。

ヘラ:あんたが自分の意志で決めた以上、それはもう自由ってことなのよ。

 

 

【イメージソング】

①:Teardrop (Massive attack

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とにかくトリップホップにしたくて、そのジャンル最大の名曲を持ってきてしまった。ヘカテーだからいいでしょう。

全くの余談ですが、最近知人と「一般的に有名な曲で一番好きな曲は?」という話題になった際に筆者は即この曲を挙げました。今になって「本当に一般的に有名だろうか……」とも思うが、ともあれそんな名曲です。

 

 

②:鼓動(2022MIX) (BUCK-TICK

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生きていたいと思う 愛されているなら

生きていたいと願う 愛されているなら

ごめんなさい ありがとう

 

この世に生きる あなたの鼓動

はかない だけど美しく

この世に生ける 全ての鼓動

はかない だけど輝いて

 

この世に生ける 愛する人

悲しい事は何もない

 

ヘカテーに、そして無期迷途の世界の一人一人に捧げる歌詞。しかし最高クラスの名曲2曲を与えられたな……。

あえての「2022MIX」の方なのは、単純にこちらのバージョンの方が良いかなというのもあるし、また無期迷途という作品が世に出た2022年を記してでもあります。

 

 

 

 

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ヘラ

 

[犯罪経歴より:何度も集団事件に関与している上、警告を受けても改めないため、西区治安支局の常連である。]

もう一人の局長の片腕であり、スラムの西区シンジケートを逞しく生きぬいてきた悪ガキコンビクト。基本的には愛想のない局長&ヘカテーの賑やかし役……と見せかけて暴走する2人のストッパーをよくやっている。親友のナインティナインいわく、いつも明るく、無法地帯だからこそ友情を重んじるヘラは西区の「太陽」だ。

世界がどんどんインフレしていく無期迷途で、いちB級コンビクトにすぎない彼女がどう在り、そして強くなっていくのか。それもまた今作の一つの物語であります。

 

ヘラ:ちゃんと覚えときなさい、あたしたちコンビクトは自分の心を持ってるの。あたしたちの心は力の源、誰にも奪われたりはしない。

 

 

【イメージソング】

BWBB (Softcult)

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最初はPALE WAVES辺りで考えていたが、「もっと暴力的で、かつしっかりキュートで真っすぐなものを」と考えていたらSoftcultでいいじゃんとなった。近年では特に好きなバンドです。

 

 

 

 

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ウェンディ

 

[犯罪経歴より:チェーンソーを手に徘徊し、数十件の障害事件に関与している。非常に攻撃的で、コミュニケーションも取りづらい。]

大笑いしながらチェーンソーを振り回す伝説のコンビクト(らしい)。その正体は人間を化け物に変える「狂瞳」汚染の処理を任せられていたとある小隊のメンバーであり、汚染にやられて潰えてしまったその小隊最後の生き残り。

プレイ当初以来に彼女の取り調べシナリオを読み返したが、やはり胸を打たれる内容だった。最悪の環境で働かされ続けた小隊、着せられた濡れ衣、汚染により人でなくなっていく仲間たち。ウェンディが失いたくない、仲間たちが立派に生きていたという証……。やはり無期迷途の世界とシナリオ性の導入として完成されきっていたと思う。

ちなみに作中において彼女を題材にした映画を撮りたいという話もあった様子(その場では破談したが)。完成を求む。

 

ウェンディ:こんな凄い仕事ができるんだから、アタシたちのようないつ死んでもおかしくないような人だって、まだ生きている意味があるんだって…… ほら、この世界で一番尊い、偉い人みたいじゃない?

 

 

【イメージソング】

Over (The Birthday Massacre)

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やっぱりこれ以上ないくらいにTBMがハマりまくっている(ヴァイオレンスさ、ゴシック・ホラー感、キュートさ、センチさ、その全てにおいて)。

 

 

 

 

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アリエル

 

[犯罪経歴より:ニューシティにいる狂瞳の存在を隠蔽、また狂瞳に生活支援や資金を提供した]

西区と隔絶された都市部・ニューシティの良家のお嬢様だったが、元々父からの扱いが冷えきっていたうえ、見ず知らずの狂瞳化した人間を庇いMBCCに収監されたことで完全に家族から「抹殺され」てしまう。局長はそんな彼女たち家族の最後の場に立ち合い、そしてアリエルを新たな居場所へと迎え入れることとなる。

バトルでは回復能力を使えるコンビクト。回復系と言えばハーメルさんがずっと性能一番人気らしいが、筆者は攻防にも回れるアリエルの方を重宝している。ヘカテーに次ぐ一軍最古参です。

 

アリエル:死瞳たちも……きっと苦しんでいるはずです。今すぐはできませんが、わたくしが強くなって、きっとあなたたちを苦しみから救い出しますからね。

 

 

【イメージソング】

Everything Gleam Between Clouds (matryoshka

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彼女にあてる曲は結構悩んで……歌姫系、それこそKOKIAさんとかでもアリなんじゃないかと色々漁ってみたが、結局は大正義matryoshkaに落ち着いたという。

 

 

 

 

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アン

 

[犯罪経歴より:看護師長の名義で、狂瞳病患者の遺体を収集し、冷凍保存していた。]

西区、いやディスシティで唯一狂瞳病の治療に取り組んでいる医療施設「彼岸クリニック」の看護師長。誰もが認める献身性で患者たちと向き合っていたが、一方で死にゆく患者たちとの約束を断ち切れず、もう死んでしまった患者たちの遺体であれ回復できると錯覚して保管し続けていた。そして局長の説得や、何より狂瞳病者自身ともう一度触れ合うことを通して、彼女は再び現実と向き合い対峙していく。

彼女の取り調べは何度読んでも名シナリオだと思う。

 

彼女には二つの山が肩に重くのしかかっている。一つは「患者の期待」、もう一つは「医師の悔しさ」と呼ばれるものだ。

 

 

【イメージソング】

Monotonous Purgatory (matryoshka

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回復系コンビクトは全員matryoshkaにするとも言わんばかりの勢い。わりとそれでもいいかなとも思う。

 

 

 

 

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アイン

 

[犯罪経歴より:「彼岸クリニック」という避難所としての機能と医療技術の支援を提供する場所を創立した。同時に、患者へ無許可の神経改造を行っているという噂もあり

彼岸クリニックの恐ろしい医師。患者が生き延びたいと言えば全ての神経を絶ってでも治療する。本人は粗暴かつ不摂生、そして牙を剥くマフィアらはすべて叩き潰す。若かりし頃に狂瞳病と向き合わない医療業界を強く非難し、単身で狂瞳病治療の活動と研究を開始。自身も狂瞳に侵されコンビクトとなり、医者の命である利き腕を失っても、なおも医師として狂瞳病と戦い続けている。

たしか最初に好きになったキャラはアインさんだったなあなどと思いつつ、彼女の新たな活躍を今でも楽しみにしている。そういえば映画イベで恐怖のホラー医師みたいな扱いをされててあれはあれでハマっていたな。

 

アイン:私が治療したいのは、シンジケートそのものよ。

 

 

【イメージソング】

残骸 (BUCK-TICK

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SCHWEINとかKMFDMみたいな、攻撃的ながら骨っぽい(あまりマッチョ感のない)インダストリアルロックをお求めしていたのだが、あまりこれだ! というのが見つからず、結局一周して「残骸でよくない?」となってしまった。実際バッチリだと思います。

 

 

 

 

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デーモン

 

[犯罪経歴より:アベル予備議長を殺害した容疑がある。その後数年間、市議会の他の幹部に対し襲撃を続けていた]

陰謀により父が殺され、その濡れ衣を着せられ、復讐に駆られ、更に大事な妹も秘密裡に処され……という生きる地獄に立ち尽くす男。

……という本編のハードさはさておき、番外編やネタムービーでは何故か路上ダンスをやらされたりメイド服を着させられたりとおかしな扱いも目立つ男。まあその、みんな貴方に元気にしていてほしいんですよ、多分。

ゲーム上では多くのユーザーがメイン防壁に使っているらしい点も愛されるポイントか。私もずっとお世話になっています。

 

あなたがどこで何をしていようと、あの人たちに何を言われようとも、あたしはあなたを信じてます。あなたと出会ったことに……ずっと感謝しています。

どうか、あなたが健康で幸せに過ごせますように。

 

 

【イメージソング】

Hurt (Nine Inch Nails

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デーモンと言えばこの曲みたいなとこある(完全に個人のイメージです)。まあTrent Reznorも絶望破滅男のようなイメージだったのが今やすっかりロック界を背負う大将なので、人生は続くものだよなとも思うのです。

 

 

 

 

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NOX

 

[犯罪経歴より:都市伝説「コンビクト死神」の原型。死瞳と似た感染症にかかっていると見られる。]

都市伝説として噂され恐れられていた死神。身体的な生命活動は止まっているに等しいらしい。ある奇病に苛まれていた少女が、高濃度の狂瞳エネルギーに巻き込まれ人間だった姿を失い、この存在に至ったという。

初めて読んだ時には大分ちんぷんかんぷんだった取り調べ内容も、今は世界観への理解が追いついたからか記憶よりもするっと読めた。海外ミステリーSFのような空気のお話だったかな。

ゲーム面では未だ前衛攻撃最強として挙げられるとか何とか。自分も彼女頼みで突破したステージが多すぎて、彼女がいないだけでほぼ縛りプレイの域なんじゃないかと思ってしまうのですが、案外行けるものなんでしょうか。

 

アンバーは消え、NOXは残った。しかしそこにいるのはアンバーでもなく、狂気の影でもなく、かつてあなたを守ったただの抜け殻だった。

 

 

【イメージソング】

Girl (Go-qualia Remix) (world's end girlfriend)

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いろんなイメージの向け方がありうるかなとも思いつつ、一曲に絞るならこの曲で。しかしworld's end girlfriendというワードは特にNOXにぴったりだ。

 

 

 

 

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白記事務所(ハクイツ・澈・K.K.)

 

[情報:事務所とは名ばかりの幽霊会社。債権回収、凶悪犯の雇用などの違法なビジネスに従事し、シンジケートの治安を著しく乱している。]

ハクイツと澈が何らかの理由で事務所を設立し、そこに新人K.K.も合流することで現在の3人事務所に至る。陽気かつわちゃわちゃとしていて、ポストアポカリプス終末世界でこいつらだけ銀魂をやっているに近い。メインストーリーにも結構絡んでくる儲け者たちである。

実は未だにハクイツさんを引けていないので具体的に書けることは何もなく……そんな事情もあって3人纏めてのご紹介となりました。人気の高さには色々と納得しかないでしょう。

 

K.K.:二人と一緒に過ごした日々が好きなんだ。だから力不足でも頑張って強くなった。あなたたちに会ってから生活の意味が見い出せたんだ。「K.K.のため」とか言って見捨てないでくれ。

 

 

【イメージソング】

LUCKY #10 (OBLIVION DUST

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多分澈はこういう音楽が好きだろうと勝手に思っている。

 

 

 

 

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ケルシー

 

[情報:シンジケート最大のマフィア「西区軍団」の参謀役。非常に用意周到な人物であり、滅多に他人を信用しない。]

メインストーリー序盤で活躍する軍団参謀の男。非プレイアブルキャラ。

様々な非プレイアブルキャラクターが活躍する無期迷途だが、そのなかでもケルシーはやはり自分のなかでちょっと特別だなと思う。敵でも味方側についていてもどこか油断ならない──それでいて鮮烈に散っていった男というのは、特にソシャゲというゲームジャンルでは中々類を見ない立ち回りだったかな。

 

ケルシー:分かっていただけたようですね。ですが、あなたを連れて行くのは私ではありません……

ケルシーはもういない。ゾーヤは急いで振り向いた。既に外の道の中央に立つ彼は、微笑みながら彼女を見ている。

 

 

【イメージソング】

転生 (櫻井敦司

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ゾーヤ

 

[犯罪経歴より:シンジケート最大のマフィア「西区軍団」のボス。]

実は未だにゾーヤを引けていない。いやちゃんと回してるんですよ、はい。しかし大メインキャラかつ無期迷途アプリアイコンの顔でもある彼女の活躍は、メインストーリーだけであってもしっかりと見てきたはず。

度々語られる「暴力を憎んでいたが、しかし彼女こそが暴力そのものだった」というテーマは、無期迷途に関せずとも世を取りまく永遠のテーマでもあるかなと。

 

局長:彼女の戦いがこんなものでいいはずがない。このまま彼女を奪われるわけにはいかない。

 

 

【イメージソング】

Outsiders (Suede

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どういう曲にしようか、ラウドで攻撃的な曲か、ボス戦みたいなドラマティックなのが良いのか、などと考えたが、一曲に纏めるのならとこの曲に落ち着いた。

Suedeっていうのがまた無期迷途の看板キャラとして相応しいかなあとか思います。例えば「無期迷途が映画化します。主題歌はSuedeです。」って言われたらベストすぎる采配が来たなと思うような、そんな強き退廃ロックバンドのSuedeです。

 

 

 

 

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ナイチンゲール

 

[経歴:局長の副官として、MBCCの日常の事務処理を手伝っています。優れた管理能力と戦術的思考を持ち、忠誠心も厚く、頼れるサポート役です。]

(部下だけど)アイマスで言うところの社長枠。日々の局長の業務をサポートし心配しそして怖れられている。

その素性には謎が多く──というよりも物語の核心に多かれ少なかれ携わっている一人であることもまた示唆されている。しかし彼女が心情的にも頼れる副官であることは、これまであらゆる死線や窮地を共に潜り抜けてきたなかで明らかでもあるだろう。信じてこれからも共にしていきたい。

それはそうと片想いの相手がいるとかいう真偽不明の噂は一体……

 

ナイチンゲールおかえりなさい、局長。皆が局長に会える日を待ち望んでいました。

 

 

【イメージソング】

Protection (Massive attack

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ナイチンゲールのコレクション」(※作中で手に入るBGMアイテム)のおかげで完全に「こういう音楽が好きなんだろうな〜」みたいなイメージがあります。自室の一角にリミックスものの円盤がずらっと並んでいる棚とかありそう。

 

 

 

 


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局長

 

主人公。男女選択可能。

MBCC暴動事件のさなかに目覚め、記憶を失いながらも局長として活躍、様々な任務や死線、収容者やその周辺との関わりを潜り抜けて今日に至る。

初期のシナリオを見るとやはり当初は「手段の選ばなさも兼ね備えた大人」っぽかったなと思うが、シナリオが進むごとに真っ先に渦中に突っ込む突撃隊長みたいになっていった。しかしやはりソシャゲの視点主人公にしては口も手段もよく回る奴である。わりと煽り魔。

悪罵を吐かれ、貶められ、過ちを犯し、自分の存在に悩み、コンビクト達のどうしようもないような苦難と向き合い続け、それらを抱えてもなお着実な判断を積み重ねながら物語の最先頭で走り続ける彼女はとても力強い。「無期迷途で一番好きなキャラは?」と訊かれたら私はわりと素直に「局長かな」と答えられる。主人公が一番好きだと言い切れるコンテンツ、あまりにも心が平穏だ。

 

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お綺麗でしょう? 最近はついに過労がたたってゴリラの物真似をしながら所内を歩いたりしているんですよ。

 

局長:誰にも機会があり、誰もが選択しないといけない。想像上の悲劇に溺れず、他人に期待せず、ブラックリングに相対するんだ。

 

 

【イメージソング】

①:BUSTER (BUCK-TICK

②:愛ノ歌 (BUCK-TICK

そんな「Mona Lisa OVERDRIVE極めてます」みたいなソシャゲ主人公いるんだ……。実際これで間違いないと思います。

 

 

BUSTER

BUSTER

世界を踏み潰すBUSTER(上庭・統治機関)

お前は喰い潰すEATER(地底勢力)

穴を掘ってるのはDIGGER(犯罪組織たち)

 

局長「深い暗い巨大な穴。お前の墓の穴だ、Bingo」

わりと普通に言いそう。

 

 

愛ノ歌

愛ノ歌

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狂った世界で 愛の歌を あなたに捧げよう

 

 

 

 

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これでよし(これを作りたかった)。

こう、変に無茶な解釈をしなくても「大体こういう曲でしょ」とこの辺の曲が並ぶのが、筆者が無期迷途を気に入っている一つの所以かなあと。

一方で今回は最初期からの主要キャラたちで纏めましたが、やはり最初期組はスラムな退廃感がより強いですね。後に控えているコンビクトたちを思うとここまでパンクなのは今回くらいかも。それもまた、「1stアルバムの頃は後年よりストレートなアプローチだったんだよな」みたいな手触りで良いんじゃないかなとも思います。

 

──『愛ノ歌』という曲を十代の頃から知っていて良かったな、などとふと思ったり (笑)。単にこれを書けたからと言うよりももっと、そういう “視点” を育ませてくれたというか。これらの音楽たちから授かった土壌がなかったら無期迷途という作品に対する受け取りもまた違ったかもな、というような。しらんけど。

 

 

File.2へ続きます(続かせます)。

 

Graphic備忘録:Michelle Mckinney 〜 「自分にとって一番の名画」を選んでみる

 

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Michelle Mckinney (アメリカ)

HP https://www.michellemckinney.co.uk/index.php

Instagram https://www.instagram.com/mckinneyartist?igsh=czVsNHFla292dXZx

 


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金網を手編みして作品を手がけておられる方だとか。一貫した自然のモチーフが美しくも妖しくて素敵です。

 

こう、Cocteau Twinsとかが似合いそうな感じですね (笑)。2nd辺りの、ポスト・パンクからドリームさへと移行していく中間くらいみたいな。はらひらとした夢幻性と刺すようなダークさが共存している感じ。

 

 

 

というわけであまり知らない画を見かけたらたまに調べたりとしているページ。もう1,2組、目に入ったグラフィックがあったと思うのですが、怠け癖なのでどこかへ行ってしまいました。そんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうしばらく前になりますが、こちら様の「あなたにとって一番の名画は?」という呟きを見かけて、自分ではどれになるだろう? と少し考えたり。

上のようにたまに調べる程度のど素人なので「俺の答えはこれや!」とか叫んで投げられるものなどはさらさらないのですが、まあ自己診断でもやってみるような気持ちで少し選んでみたりしました。

 

 

まず話題の流れでは古典絵画からだろうということでパッと浮かんだのは、George Frederic Wattsの『Hope(希望)』。

 

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社会経済的にも1870年代の不景気はイギリスの経済と自信を破壊し、日常生活の機械化の浸食と社会格差の拡大、都市化の進展による伝統的なコミュニティの崩壊などが現代生活をますます無情にしていると感じた。

ワッツ自身は、「不確実性、競合、紛争、信念が不安定であり、景気の悪化と環境悪化が人々の進歩と神の存在という概念に疑問を呈している社会において、希望の描写を再考する」というようなことを、この作品の制作動機として語っているということです。

…ワッツ自身は「私は、地球の上に座り、1本を残して全ての弦がちぎれた竪琴を弾く、両目に包帯を巻いた希望の絵を描いている。彼女は全力を尽くしてかすかな音に耳を傾けながら、能う限り全ての音楽を奏でようとしている」と述べています。

http://czt.b.la9.jp/zenpa-watts-hope.html より)

 

──いかにもヴィジュアル系バンドあたりのイメージグラフィックに使われてそうだなという気もしますが (笑)。でもやはり単に絵面が好みというだけでなく、テーマみたいなところまで含めて自分からすれば「納得のいく」有り様を感じる一枚だと思います。

 

 

 

また同じくパッと浮かんだところで、Архип Иванович Куинджи(アルヒープ・イヴァノヴィチ・クインジ)の『ドニエプルの月夜』。

 

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月明かりの力それだけで魅せるような画にはっとさせられます。何も言葉が要らない。

 

 

 

忘れてはいけない、小学生の頃の自分が初めて絵に衝撃を浴びたり顔の描き方を真似したりしたのは天野喜孝先生でした。

 

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あと、実は10年くらい前からBanksyが好きだったのですが、某都知事の影響ですっかり有名になり、あんなものはどうだこうだとぎゃんぎゃん言われてやりづらくなり (笑)、今はもう一周まわってまた落ち着いたのかなという気もします。


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一方、フォトキャプチャーでもいいなら実は一番に頭に浮かんでいたのはNatalia Drepinaだったり。

 

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……なんというか、Cocteau Twinsに至るのは必然だったというか (笑)。

 

 

 

そんなこんなで「自分にとって一番の名画」を考えてみましたが、自分なりに吟味してみた結果、やはりこの一枚を選びたいかなと。

Nir Hod

 

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──何度見てもBUCK-TICK『FLAME』のギターの音色が聴こえてくるかのようだ。

 

FLAME

FLAME

 

 

 

2024.8.25 LUNA SEA 東京公演 / 8.28 THE SPELLBOUND 『Voyager』 Release

 

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およそ1年ぶりのLUNA SEAのライヴへ参加するため東京ガーデンシアターに向かいました。

今年いっぱいにツアーライヴを行っているLUNA SEA。普段はアリーナの会場へと向かうことが多かったので「ツアーということもあってちょっと小さめの会場になるんだな」などと思いながら入ってみたら、客席がかなりぎゅうぎゅうになっていて笑いました。そもそも実はツアー前半公演のチケットを取り逃していたので、そのくらいには皆さんやって来てるよねっていう。

 

本日はアルバム『EDEN』の楽曲を中心とした公演(内容目当てというわけでもなかったので始まるまですっかり忘れていましたが……)。

大好きなレア楽曲『RECALL』や6年前に現地で聴けなかった雪辱の『Claustrophobia』が聴けて大変満足しました。Claustrophobia、RYUICHIが神懸かり的なボーカリストであることを再認識させられるような絶唱だった。

 

アルバム『EDEN』については当時のやや後ろ向きなメンバーエピソードが付き纏うことが多いけれど、それから幾十年を経てみれば十分に名盤たる一枚なんだよなとも改めて思わされたりと。何より当時は楽曲に追いつききれなかったのかもしれない演奏表現から、今新たにステージ上で演奏されることで熟されていく様を実感します。

 

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普段は開催前にチケットの話はしないようにしているのですが流石に今更渋る話でもないので、東京ドームのチケットは無事獲得しました。

そしてそこに向かうLUNA SEAが口にしている “覚悟” という言葉の中身も、今回の参加でいくらか見えたようにも思えています。まあ大好きな大好きなLUNA SEAなので、遠い過去から遠い未来までこれからもご一緒していきたいなあという思いです。

 

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まさに「最高」。THE SPELLBOUNDの2ndアルバム『Voyager』、昨日からずっと聴いております。

細やかかつ強烈なエレクトロとアグレッシヴなロックサウンドの調律は言うまでもなく、更に全編に宿る「祈り」のようなニュアンス。

前作に比べると随分と解放的で “外へ向かう” ような作品になったことが伝わりますが、しかしそれが「単純にノリが良くなった」とか「アッパーになった、或いはメッセンジャー的になった」とかではなく、目の前の世界に対するひたすらに純粋な祈り──情勢とか個人史とかを直反映したわけでもない、一人一人に対するより根源的な──によってそれぞれの楽曲が形作られているかのよう。 

極めて暴力的な喩えをするなら「Mona Lisa OVERDRIVEのアプローチで極東I LOVE YOUをやっている」かのような彩りを感じます。音の空間で魅せていた前作から構築で魅せる今作へと言ってもいいのかもしれない。ともあれ、まさに前作で生まれた身体が手足を振るって動き始めたような素晴らしいアルバムです。

 

 

 

これはやはりライヴに行きたい、ライヴで聴きたいところです。

ライヴハウスもいいんだけどもっと広い会場でも聴きたいんだよなあとも思ったり。これからも楽しみにしています。

 

『バクチク現象-2023-』映像盤を観ました。元気になりました。

 

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遅れ馳せながら視聴しました。

 

 

 

無理して観ろなんて決して言わないし、

自分も踏ん切りをつけてから観たけど、

 

この作品、この空間にしかない音楽とか、暖かさとか、言葉とか、強さとか、そういう “ポジティブ” なものも目いっぱいに詰まっていた作品でした。

それは櫻井さんの生き様であったり、メンバーの皆さんの言葉、今井さんの一語一句が焼きつくような言葉であったり。BUCK-TICKというバンドが歌い続けてきたものであったり、この日この時に生まれたものであったり。

 

 

一番シンプルな感想を言うと、元気が出ました。頑張ろうとか、あーあの時頑張ろうって思ったな、とか。何を頑張るのかはまああれですが (笑)。

 

 

辛いことばかりの作品では決してない──どころか、人が持っている強さや暖かさみたいなものが、「きっとこのフィルムからしか受け取れないよ」というほどに満ち満ちている作品だと思います。

 

 

Peace !

 

近年に遊んだRPGなどの振り返り(少ないです)

 

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サガエメの後、初代『Wizardry』のリメイク版を遊んでおりました。

コンピューターRPGの祖と呼ばれるタイトルWizardryの、近年リメイク版ですね(一応Apple iiファミコン版の仕様で遊んでいました)。何気に今まで触れる機会のなかったタイトルだったのですが、その名に違いなく楽しく、また面倒くさかったです (笑)。

バトルで惨殺された後に自動でセーブされちゃうわ、村での蘇生もままならないわ、2F目で一撃必殺が飛んでくるわ、脱出魔法を覚えるのが終盤すぎるわでてんやわんや……。最終盤で大幅に要求されるレベル上げはもうアマプラで連ドラを見ながらやっていました。でも楽しかったですよ。

 

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キャラクターの名前にはノーコメントですが、酒場にはアイテム鑑定役のSteveもいることは記しておきたい。

 

このWizardryへのリスペクトから生まれたという『世界樹の迷宮』シリーズもまた大好きなタイトルだったのですが(特に「2」は個人的ベストRPGの一つに挙げるくらい)、あのタイトルがいかにWizの上質かつ誤りのない現代版だったのかも思わされたりもしました。世界樹もやりたいけどなあ、新作祈願。

 

 

と、書いていたところで「お前は新しめのタイトルはやらないのか? やれよ」という自問もやはり湧いてしまいます。

勿論新しい作品で盛り上がれるのが何よりなのですが、そもそも3,4年前にその時期の人気タイトルを3本ほどやって、どれもあまりピンとこなかったというか「ゲーム的に普通だな……」と感じていた時にFFにまで巻き戻ってしまって今に至るので、悩ましいところです。

とは言うものの、やはり古参なタイトルばかり拾っているのもよろしくない気もするので、全然少ないですがちょっと近年に遊んだRPG近辺の作品を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

最近のゲームでは、少し前に発売した『祇(くにつがみ)』を遊びました。

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和風な世界観で妖に襲われた村を復興していきつつ、戦闘では「アクションをしながらディフェンスゲームをやる」みたいな感覚のゲーム。助けた村人たちを戦闘員に育てて指示を送り、一方で御祓い役の巫女様を防衛しながらも妖に挑む。物珍しい試みだったと思います。

筆者がアクションRPGをあまり選ばない理由に「いくつかの作品を触っても操作感が全部一緒みたいだから」というのがあるのですが、そういうムードを打破するような意欲を感じる作品で面白かったです。未だエンディングまでは進められていないですが……。

 

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巫女様のビジュアルが非常に筆者の好みという話は割愛

 

 

アクションと言えば、やはり『DARK SOUL』と『ELDEN RING』。エルデンは流石にやっとこうかなあとは思いつつもPCのスペックが足りなかったり何たりで買いっぱなしに……

でもダクソやエルデンなどが普通に流行っているのを見ていると「若い子は難しいゲームなんかやらない」などという言辞は全くの筋違いというか、もっと具体的な構造があるようにも思えてきますね。

 

 

 

今更のようなタイトルではありますが、『Slay the Spire』をようやく遊びました。


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いわゆる「デッキ構築型ローグライク」のパイオニアになったと言われるタイトルですね。で、触った所感はと言うと……

 

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あっ『幻日のヨハネ –NUMAZU in the MIRAGE–』でやったなあ!

ほぼ同じような作品をやっていました(勿論StSの方がオリジネイターなんだけど)。というわけで「デッキ構築型ローグライク」、文字通りその時だけ手に入れたカードを駆使してランダムなステージを攻略していく、手軽ながら飽きがなく面白い形式だと思います。やっぱりカードゲームって偉大だ。

 

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ちなみに幻日のヨハネを買ったのは……ちょっと前まで静岡に住んでいたから (笑)。ああ素晴らしき聖地効果。

前作のメトロイドヴァニア作品『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』の頃から堅実で整った作品を提供されていたので、今回も良い作品だろうと思い買った作品でした。まあ、すっかり固定ファンみたいなもんです (笑)。自分は触っていないけどアイマスの新作アプリもStS形式なのだとか何とか。

 

 

 

そういえばちょっと前にRTAだかで『Caligula2』が話題に上っていましたね。ペルソナ + ボカロ世界みたいなRPGで、筆者もしばらく前に遊びました。

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SINGI (リグレット(CV:香里有佐) ver.)

SINGI (リグレット(CV:香里有佐) ver.)

 

YOASOBIの方も楽曲に参加されているとか。主要なBGMでもボカロ風な楽曲がずっと流れているのですが、ステージ中に延々歌詞が背景に演出されていて「それ、欠かせないんだ」って感じで印象的でした。

 

 

 

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夏ですし(毎年恒例)。毎年丁度この時期に上げている気がする『BLUE REFLECTION』、その2作目の「帝」が出たのももう何年前だったか。1作目から光っていたBGM及びビジュアルデザインの良さと、登場人物たちの心象に触れていく物語性が綺麗にアップデートされていて、初作の頃からタイトル継続を願っていた一ユーザーとして申し分のない作品でした。

ソシャゲの方は終わりを向かえたようですが、この先どう進んでいくのか、まだまだ見守っていたいと思います(男主人公の是非はさておき、ゲームとして素敵になるように手がけていただければ)。

 

ブルリフをはじめとした大量のゲームサントラと 睡蓮とSCHWEINとPlastic Treeがサブスクに完備されない限り、私は「サブスクにない音楽は存在しないのと一緒」なんて口が裂けても言えないのだ(あと、dropzの初回付属盤とか、色々)。

 

 

 

そういえばソシャゲでは『ヘブンバーンズレッド』を初期の頃にやっていたなと。

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彩のあるキャラデザや音楽も良かったですが、当時的には「シナリオの起伏とバトルの険しさのシンクロがしっかり練られている」点で初心に帰るような感覚になったことをよく憶えています。

あと、わりと現在進行的なところで未だに声優・前川涼子さんの出演情報がネットニュースに流れてくるという (笑)。そんなに声優さん個人を追うことは以前も現在もないのですが、何故か前川さんの情報だけは未だに。今後ともご縁があれば良いのかなと。

 



ソシャゲと言えば無期迷途に復帰しました。

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上の写真は1周年の時のアニメイトの展示ですね。色々バタバタして上げれなかったやつ(昨年の10月21日に行っていたらしい)。

退廃都市に気高いお姉様たちの存在感、創意工夫がすぎるディフェンスゲーム、上質の極を行くキャラクターシナリオ、毎回特殊仕様とも言えるゲーム内イベント、それら数々の要素で突っ走り続けている無期迷途(そういえば制作会社は『シャイニングニキ』のところと枝分かれした所だと聞いて妙な説得力があったな……)。

離れていた間も無期迷途コンテンツはしっかり発展し続け、今更私なんかが何を述べる必要も中身ももうさっぱりないわけですが。それでも無期迷途のことはまた改めて何か書きたいなと思っています。

 

とりあえず取り調べシナリオをちまちまと読み返していっているのですが、一気に読んでいると本当に「名作集」を浴びているかのようです。シナリオの系統がノベルゲームというより洋画や海外小説・文献っぽさを感じるからまたそう思えるのかもしれません。

 

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グラブルリリンク』や『ティアキン』は以前も上げたと思うからもういいかなと。『リリンク』は「絶対的に王道なRPGソフトをやりたいんです」という姿勢と堅実なつくりがとても良かったし、『ティアキン』のクラフトを用いた冒険はまさにアドベンチャーゲームという土壌の新境地を見せられました。ゼルダは「望まれる王道」と「革新性」の両方をずっと携え続けているのが本当に素晴らしい。

 

 

 

 

 

というわけで

 

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ドラゴンクエストXI』、ようやく始めました。およそ7年も続いたやるやる詐欺にピリオドを打ちました(そ、その間にヒーローズをちょっとだけやったりしたから……)しかもナンバリングのドラクエをやるのは9以来で十数年ぶりだという……。

まあ色々なゲームを上げたましたが、やはり自分としては「SaGaの最新作」と「元祖Wizardry」を浴びた後にここで改めて「ドラクエ」に触るというのが、今の自分ならどんな感想が浮かぶのかななどと純粋に楽しみでもあります。

(『FF7リバース』は? と言われると、あれは “RPGに余計なものを足したり解体したりし続けたFFシリーズ” としての全力投球みたいな作品だったので、DQとの比較もくそもないのです。褒め言葉。)

 

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追われる身でもちゃんとこれまでの行いを告白する勇者の鑑

 

そういえばドラクエは自分でパーティ全員を操作する人の方が多いのでしょうか。筆者は危ない時以外は折角だしと色々なさくせんを選んで自由行動させておくタイプです。

 

 

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こうしていろんな作品を並べてみると、みんな個性があっていいなあという気持ちにもなってきます。あと、なんだかんだ言ってわりと普通らしいゲームばかり選んでますね (笑)。

いつぞやチラッと書いた「RPG内のキャラクターなり○○が好きというより、コンピューターRPGという総体が好き」というのはそういうことが言いたかったのかもしれません。

 

BUCK-TICK 『97BT99』Disc.2

 

紹介なんてものではなくむしろ「自分の好きな作品性を確認する」ような作業なのですが──

 

 

「全時代名盤しかない」とも「最新が最高」とも言われるBUCK-TICKの作品のなかで、自分が特に、聴く度に「この時期の作品は特に好みだなあ」と思う時期というのがあります。

1997年から2000年頃のBUCK-TICK

 

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……BUCK-TICKを知っている方々からすれば「いやそこかい」という話になるかもしれません (笑)。その時期のBUCK-TICKというのは、1997年に「BUCK-TICK史一の怪作」とも呼ばれたアルバム『SEXY STREAM LINER』を出し、98~99年の2年間はおよそポップスチャート向きとは思えないシングル作品を数枚送り出したのみで、売り上げと客席を大きく落としていたとも語られる時期。今井寿自身も市川哲史に「人生初のスランプ」と語り、櫻井敦司は後のラジオ等々の場で「バンド自体も手探り状態だった頃」と語っていた、そんな時期の作品群です。

逆に言えばそんな暗礁の上にあるかのような時期なのに、『ミウ』や『月世界』、そして2000年のアルバム『ONE LIFE, ONE DEATH』を完成せしめていたということでもあります。自称「スランプ」期に生まれていい作品群じゃないだろう。

そして一方ではMarilyn Mansonの主催フェスに参加したりPIGとの合同ツアーをやっていた時期でもあったという(詳しくは公式HISTORYへ)。ほぼ余談みたいな話ですが、所謂90年代V系ブーム史において度々語られる「V系アンチからしても『BUCK-TICKは別だ』と言われる扱いだった」「BUCK-TICKへの扱いは既に洋楽に対するような空気があった」という言われ方はだいたいこの時期の外的存在感からなるのだろうとも思えます。

 

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で、筆者はその時代のBUCK-TICKもまたかなり好きで──というか「クオリティとは別に “方向性” として一番好きなBUCK-TICKは?」と訊かれたら「『SEXY STREAM LINER』から『Mona Lisa OVERDRIVE』くらいの頃かな」と応えるタイプだったりするのですが(多分ぴったり櫻井さんの言うところの「手探り状態」期だ)(──シュルレアリスム路線の後年も外せないのですが、とりあえず今回は置いといて)。

何故その時期なのか。一番単純なところで「その頃の櫻井さんの声質が一番好き」というのもありますし、当時の別働隊SCHWEINに代表されるような「線の細い櫻井ボーカル + 仄暗いインダストリアル、エレクトロ、アンビエント」をやっているのが好みだからだとも言えそう。2005年作『十三階は月光』でシアトリカルさを再度前面化させる前の、どこかリアリスティックかつ多色彩さを醸していた時代だとまとめてもいいのかもしれない。

 

『SEXY STREAM LINER』はいかにも90年代末期の薄暗い自閉的電脳世界のようで好みなムードだし、00年代に突入しての『ONE LIFE, ONE DEATH』はそういった自閉性を畳んで外へと向かおうとするBUCK-TICKとしてあまりにも素晴らしい一枚。

 

……

 

 

と、長話をもってようやく主題の作品に入るのですが。

『97BT99』。当時の所属レーベルだったマーキュリーがおそらくほぼ勝手に出した、所属していた97~99年のBUCK-TICK作品を2枚組ワンセットに収めた一枚。半ば非公認ベスト盤ながら、オリジナルアルバムに入ることのなかったシングル作品群を網羅しているので何かとあれば助かる作品です。このベスト盤の2枚目に、98~99年のシングル盤『囁き』『月世界』『BRAN-NEW LOVER』『ミウの収録楽曲が一気に収められています。

 

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(ちなみにDisc.1の方は97年のシングル『ヒロイン』とアルバム『SEXY STREAM LINER』の内容が丸々入れられています。)

この2枚目が結構好きなディスクなのですが、先日久々に通しで聴いて「いや、やっぱりめちゃくちゃ好きだなこの頃」となりまして。──その自分の “好きさ” がどこにあるのか。それをもう一度把握しなおすのも兼ねて、ここで本作を振り返っていきたいなと。そんな話なので音楽的な分析とかはあんまり出てこないだろうと思いますが。

 

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収録曲の曲順は先述のとおりシングル作品4枚の発表順。ただこれが意外にもアルバムとして綺麗にまとまるような順番となっています。

 

 

 

1. 『囁き』

 

前アルバムからニューリミックスでリカットされたシングル。おそらくBUCK-TICK史上最も「どういう経緯でこれがシングルになったんだ」と言われ続けているシングル作品。まるでメロディでは勝負しておらず、スローで気怠いドラムンベースのようなサウンドに振り切っている。密室情欲ソング。

この、いかにもサブカルっぽいというかアウトサイドな感触なわりにベタな露悪遊びみたいな下世話さが薄く、大人らしい落ち着きと深みを兼ね備えているのがこの時期のBUCK-TICKの魅力なんじゃないかと思う。

 

まあでもやっぱり一番面白いのはラルクGLAYがヒットソングを競い合ってLUNA SEAが『SHINE』やってた頃にBUCK-TICKはこれだったんだなあということだろう。

 

 

 

2. 『タナトス-the japanic pig mix-』 (remixed: RAYMOND WATTS (PIG))

3. 『MY FUCKIN' VALENTINE -enemy mix(full)-』 (remixed: GUNTER SCHULZ (KMFDM))

4. 『Schiz・o幻想 -the spiderman mix-』 (remixed: DANIEL ASH)

 

一気にリミックス3つ出し。担当者が豪華すぎる。

まさにドラッグ売りのストリートかクラブででも流れてるかのよう(※想像)なリミックスが並んでいる。Gunter SchulzのMY FUCKIN'、わりとKMFDMらしくて結構好きです。

Daniel Ashの『Schiz・o幻想』、「乳〜房〜の子守歌〜」と「やりまく〜る」の部分をリフレインしまくっているけど日本語歌詞を理解した上での行いなのかはちょっと気になる。そしてこのDanielリミックスから次曲『月世界』への接続が結構ハマっているという妙現象。

 

 

 

5. 『月世界』

 

昏睡のアンビエント、トリップ、シューゲイザー的ギターノイズ。まさしく「私の好きな要素しかない」曲。実際筆者はこの曲をエンドレスのように流しているターンというものが結構あったりもします。

96年に急性腹膜炎で緊急入院していた頃の櫻井さんが、当時昏睡状態で見た夢を元に作詞を手がけたという。病的と言えば文字通りの病的なのだが、病床故の「最も純粋なもの」が現れた歌詞だとも私は思う。

 

泳ぐ 独り 深い 闇を

あなたに逢えるまで

 

──筆者が思うこのディスクの良さとは、一言で纏めればこの曲『月世界』なのだ。この曲が体感的なリード曲であり、ディスク全体のムードを象徴しているのだと思う。

 

 

 

6. 『My baby Japanese』

 

史上最も凶暴な星野曲(「史上最も」が多い時期だな〜)。サンプリングを重ねすぎてついぞこのバージョンでのライヴ演奏は出来なかったという、エキゾチックさをまぶしたインダストリアル・トラック。

 

狂言者のシンパ 砂糖の山の道徳

浄化と蘇生のパワー 暴れまくるタイフーン

気になる今夜のMenu 張り裂けそうなコカン

ハイエナ達は今夜 獲物にありつけるだろう

 

真っ白いこの部屋で あの娘は腹空かし 

マニキュアも剥がれ落ちている

僅かなスープと 一切れのパン屑と 

あの娘は天使をただ捜す

 

櫻井さんによる歌詞は中々他の曲では見ないような表現をしている。現代詩的というか。

またこの曲を聴いていると星野英彦という男は今井寿の対であると共に作曲隊として「相方」でもあるのだろうなあとも思わされる。今後こういう曲は書くんでしょうか?

 

 

 

7. 『無知の涙 HOT remix #001 for B-T』 (remixed:布袋寅泰

 

BUCK-TICKのリアル先輩である布袋寅泰によるリミックス。布袋さんが初めて他アーティストの楽曲のリミックスを手掛けたトラックになったので「#001 for B-T」と名付けられたのだそうだ。

無知の涙』のまさにちょっと布袋っぽいギターフレーズ部分を思いっきりフィーチャーしていて色々と笑う。

 

 

 

8. 『BRAN-NEW LOVER』

 

ここに来て、いやここでまさかの直球にシングルらしい浮遊的ポップ・ソング。1999年の7月に発売された、世界の終わりと再会の歌。シンセドラムのリズムが印象的。

世のセカイ系作品は大体この曲をイメソンに使えるという私か誰かが言い出した一説が……どちらも同じ時代故の産物かもしれませんね。

 

世界の終わりなら  真夏の海辺 

怖がらず目を閉じ抱き合っていよう

 

人間にはさようなら  いつか来るじゃない

この宇宙でもう一度  会える日まで

 

個人的にはライヴ音源での音響なり “淡さ” をもって仕上がりを見せていた曲だと思う。なんだかんだで準レギュラーくらいには演奏され続けていたかな。

 

 

 

9. 『DOWN』

 

A面曲のブランニューでポップに振りきった回答のように、獰猛なギターリフから暴れ猛るB面曲。実はかなり王道っぽい方向のダークなロック・チューンなのではないか。dtdの曲をマーキュリー時代にやったらこうなりますみたいな。

 

 

 

10. 『ASYLUM GARDEN』

 

ゴスい、というか暗黒の淵。次回アルバム収録の『サファイア』をより闇に沈めたような、虚脱の世と己を陰鬱かつ耽美に見渡す暗黒世界。

歌詞も後年のような文学めいた雰囲気を醸しており、もっと後の時代の作品と並んでも通用しただろうとも思える。リアレンジに選ばれても全然良かったのでは。

 

太陽に背を向け asylum garden 歩いた

時は止まり  黒い影がそこにある

 

黄色い光と  キャンバスの向日葵

黄色い光と  キャンバスの糸杉

黄色い光と  キャンバスの自画像

キャンバスの自画像

 

 

 

11. 『ミウ

 

いやもう、今更この曲の何を語ればよいのか。BUCK-TICKでもトップクラスの大名曲バラード。メロディメイカー星野英彦の最高傑作かもしれない。ひたすらに美しい旋律とバンドノイズが織りなすコントラスト、そしてドラマチックさに最初から最後まで息を呑む。

悪夢にうなされるような描写から始まって、夢から覚めて飛び立つように終わる。羽ばたいていったあの人と、今を歩いている少女を見守るように。これ一曲がひとつの美しい幻想奇譚であるかのよう。

これが90年代の陰鬱期BUCK-TICK最後のシングルというのはあまりにもハマりすぎていると思う。いや、それは偶然ではなく「成長し続けるバンド」として自然な結晶だったのだろうか。

 

先に「ディスク全体のムードを体現しているのは月世界」と書いたが、一方でピリオドの側からこのディスクの空気を象徴しているのがこの曲だとも思う。夜明けの薄暗さというものはかくも美しいものか。

 

血を流すあなたよ この胸に注いでくれ

薔薇色に染まる程に このまま  赤く  ひとつに

 

千切れた羽を欲しがる あの人は羽ばたく

夢見るアゲハの様に 狂い咲く花園

砕け散る嘘を欲しがる あの人は羽ばたく

夢見るアゲハみたいに 狂い咲く花園

 

編み上げブーツ履く 少女が歩いている

悪くない目覚めに 空を飛んでみようか

 

 

 

12. 『パラダイス』

 

ミウ』とどちらがA面曲になるか最後はメンバー多数決で決まったという逸話も頷ける、一発で盛り上がれるほどカッコイイ隠れ人気曲。SOFT BALLETに先行されたので封印していたというボディ・ミュージックに乗せて、闇というものを荒ぶるがほど綺羅びやかに喝采する。

ミウ』が「次のBUCK-TICKへの第一歩」だとするなら、こちらは「マーキュリー時代(97~99年)の総締め」であるかのようだ。

 

 

 

13. 『BRAN-NEW LOVER -CUSTOM-』

 

今井寿&横山和俊によるリミックス。前半と後半で2部構成のようになっており、まさしくノイジーで閉塞的な密室を思わせる前半部から 未知の世界へと扉を開いて歩き出したような後半部へと移っていく。ドラマ感のある良トラック。

当アルバムで聴くこのトラックへの感触は、まさしくオリジナルアルバムの最後を締めるインスト曲のような存在感だ。

 

パンドラの箱を今 アケハナテヨ

千切れかけたメービウスリング トキハナトウ

人間にはさようなら いつか来るじゃない

この宇宙でもう一度 会える日まで

 

 

 

 

 

 

90年代末期のような空気感とは言うものの、筆者は極幼少期のぼんやりとした記憶しかないのでたまに当時のテレビ作品などや一定のキーワードを見かけて「そんなのもあったような〜」くらいの感覚でしか語りようがなかったりもします。

とりあえず、ゲーム・アニメ『lain』のイメージだったり、『ブギーポップ』だったり、置き忘れたアスファルトでお馴染み『アナザヘヴン』だったり、当時の旧スクウェアの全力投球が『FF7』であるとかいうことだったり、それこそヴィジュアル系に関心のない人が当時のV系ブームを「なんか悪夢みたいな絵面だった (笑)」と表現する語り口だったり。大体そういった作品群からなるイメージで思い描いているもの。

そして90年代後期のBUCK-TICK作品からも、やはりそれらの作品群と近い感触を受けることも多いのです。それらの物語作品とも並べられる上質な一作品に触れたかのような満足感が、例えば本作の楽曲たちにもあるのかもなと。

薄暗くも取り留めのないリミックス音源たちから始まって、『月世界』ではっきりと輪郭を帯び、暗黒の彼方みたいな『ASYLUM GARDEN』まで行った後に『ミウ』と『パラダイス』の対象で終わる。例えばそんな「物語」を思い描いてみてもいいのかもしれません。うーんやっぱりBUCK-TICKにはホラーファンタジーアニメばかりじゃなくてサイコサスペンス系のタイアップも取ってほしかったかな。

 

勿論、話の流れで「物語」という表現で言ってみたものの、受け取りによってそれらの楽曲たちはファンタジーにも映るだろうし、或いは生々しいリアルを感じることもあるだろうとも思います。『月世界』や『ミウ』や数多の楽曲たちが、今なお私なんかの心を “掬える” 一曲であり続けているように。

 

サガエメ 『MISS TAKE』 〜まとめ

 

改めて、ゲーム『SaGa Emerald Beyond』を遊んでおりました。170時間超、16周回と遊びひとまずここで畳むこととしました。

 

……総評ですか? 神ゲー」で良いんじゃないでしょうか。飽きっぽい自分が3ヶ月半もひたすら時間を見つけてはのめり込んでいたという時点で、自分としてはそう呼んでもいい位置の作品かと思います。今はずっと楽しかったな〜という満足感でいっぱいですしね。

 

……

 

 

前作『SaGa SCARLET GRACE 緋色の野望』を遊んでいた時には上のページを上げたりしておりました。……THE SPELLBOUNDの楽曲『すべてがそこにありますように。』に合わせてゲームのスクショが貼ってあるという、疑似MAD動画(静画)みたいなおかしなページですね。

このおかしなページが結構、本人からすれば「あー、こんなゲームだったな」「こんな進め方で遊んだんだよな」とパッと振り返ることができる、自分で眺める分にはお気に入りなページになったので、今回のサガエメでもそういうのを作っておきたいなあと。まああまりに趣味っぽいので上げるものなのかは分からないんですけれども (笑)。

私なりのまとめ、ということで。

 

最後なのでこれまでに上げたスクショよりいくらかネタバレ度合いが上がっている部分もあります。まあ、スクショ程度で何かが損なわれるゲームでもないよなとも思いますが。

 

 

 

 

 

 

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親愛なる 現実-うつしよ- よ

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汚してくれよ

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悲しい歌を上手く歌う  おまえ

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紛れもなく  逃れようもない  世界

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深淵なる夜の色

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おまえも見てる

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痛みをくれないか  データが欲しい

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夢や幻じゃない

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誰も見た事もない

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永遠さえ追い越してゆく

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本当に自由な天使

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何にもない  こんな世界で

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飛んでゆく

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飛んでゆく

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永遠さえ追い越してゆく

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風は吹く 時間よ止まれ

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何にもない  こんな世界だ

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名を叫べ

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名を叫べ

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悲しい歌を上手く  歌うおまえ

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紛れもなく  逃れようもない

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おまえから

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永遠さえ追い越してゆく

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本当に自由な天使

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何にもない  こんな世界で

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飛んでゆく 

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飛んでゆく

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永遠さえ追い越してゆく

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風は吹く 時間よ止まれ

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何にもない  こんな世界だ

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名を叫べ

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名を叫べ

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永遠さえ追い越してゆく

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本当に自由な天使

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何にもない  こんな世界で

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飛んでゆく

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飛んでゆく

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飛んでゆく

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飛んでゆく

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名を叫べ

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名を叫べ

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「シンアイナルウツシヨヨ」

 

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◆ サガエメの楽しかった思い出

 

 

 

一応活字としてもゲームの面白かったところのまとめを。上の『MISS TAKE』で場所取っちゃったし(自分からすればあっちが本体みたいなもんだし)簡潔にまとめていきたい。

 

 

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① バトルの申し分ない楽しさ

これはもう言うまでもないかと。「独壇場」と「閃き」による最後まで決着が読めない展開。「インタラプト」による戦局操作。16周回と育成状態を引き継いでも全くブレることのなかったバトルの歯ごたえ。『約束されたプレイの蓄積と歯ごたえ』と、『最後まで油断ならないゲーム性』の両方が完璧に仕上がっている。ターン制RPGバトルの完成度としてこれを超える作品は当面は出ないんじゃないのかなとも思えるほどでした。

 

 

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② 新たな種族

本作ではシリーズお馴染みの「ヒト」「モンスター」「メカ」などに加え、敵のソウルやバトル中に見た技を身につける「クグツ」やLPを減らしながらパワーアップしていく「短命種」なども新たに登場。手探りで一から考えていくのが楽しかったですね。クグツ、カスタマイズしている感が高くて筆者は結構好きでした。

 

 

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③ シウグナスという主人公

口を開けば常に愉快、しかしキメるところはしっかりキメる。ひたすら混沌と美意識と可能性を是として一切ブレることのない男。彼の存在目的はただただ世界のすべてを謳歌する為にある。シリーズでも、いや数多のRPGを見渡しても進行役として素敵すぎる主人公だったのではないでしょうか。

 

 

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④ ディーヴァの物語

I'm not miss take. 

このイメージ画を見て「メカ編の雰囲気良さそうだな〜」とか思っていたのも遠い昔のようだ。

 

 

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⑤ いろんな世界を回る旅路

例えばサガ2やサガフロのように……と言うにはかなり独自な仕様だった今回。

 

「フリーシナリオ感があまりなかった」という意見をたまに見るが、それについては某所でゼルダ・ティアキンの方がまさしく自由な冒険だった。近作サガは “何が起こるか分からない” という意味での自由さだ」と(苦言混じりに)言われていたのが実際のところ言い得て妙だとも思う。

筆者は世のオープンワールド系ゲームとサガシリーズの狙いが競合していたり互換性があるとはあまり思っていないのですが、サガが追求してきたのは「自由でも思い通りにはいかない楽しさ」ではなかろうか。「主人公のためだけに用意された自由なんかない世界」とも言っていいかもしれない。

 

⑤ 終わりなきシナリオ分岐

そしてそれを形作るのがどこまで盛り込まれているのか見当もつかないほどに膨大なシナリオルートとイベント・テキストの変化。周回を繰り返すたびに見たことのない物語や会話が出てくる。本当はまだまだ見終わっていないのだろうなー。

 

 

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⑦ プールクーラの世界:ここだけでゲーム一本作れるんじゃないかと思った。

各ワールドから選ぶなら一番楽しかった世界がプールクーラ。各勢力をサポートしながらそれぞれの固有イベントに立ち合い、そして忍び寄る灰色の魔女のイベントもが絡み合って進行する。途中からは進行パターンが掴めてしまったきらいもあるけど、初見くらいでのとっ散らかりながらゴールに進んでいく感はかなり楽しかった。魔女たちももっと活躍してもよかったくらい良いキャラ。

 

 

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⑧ グレロンの世界:ルート分岐の暴力

一方で最後まで攻略本のお世話になりっぱなしだった世界の一つ。最終皇帝がどう襲い来るのか分からない複雑な仕様もさることながら、そもそもの「村人が全員氷づけにされているので選んで溶かして、凍っている間に見ていた夢の話を聞こう」という設定がトンデモすぎる。

 

 

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⑨ 変人と怪事件の巣窟・デルタベース

どれだけのシナリオが用意されているのかというほど色々あったデルタベースの世界。変人と怪事件に巻き込まれてばっかでサガ〜!って感じでした。

 

 

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⑩ ドロレスに翻弄されるヨミの世界

所謂「傲慢ルート」がこれぞ闇のゴシックファンタジーといった感じで魅力的でした。

 

 

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⑪ マーレ・ノストラムの冒険

この世界を始めてクリアした時の、「冒険って “泣きのシナリオ” を用意しなくても本当は『冒険』ってだけで泣けるんだよな」「マザー2も、ミンサガも、FF5とかもそういう作品だったはずだ」という感触は忘れずにいたい。

 

 

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⑫ ご存じカマラの世界

シナリオは言うに及ばず。もう一つ言えば周回プレイのなかで物語が変転していく構成が一番ハマっていた世界なのではないでしょうか。

 

 

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⑬ 個性的なキャラクターたち

個人的には歴代サガと比べてもバチバチにみんな濃かったかな……。主要どころ以外でのお気に入りは……サラーブなんかどこかドラマを感じて結構好きです。

 

 

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⑭ やっぱりサガな台詞回し

浸りすぎて感覚が麻痺した感もあるけど、やはりサガのテキストは最高! 簡潔な殺意から含蓄ある言葉まで、煽り、主張、思想、感傷、謎の一言、全てが気持ち良い。どいつもこいつもドライだが、しかし人生の深みがある。

 

⑮ 音楽

『扉を超えて』は私からすれば完全にイトケンのバトル曲最高傑作を更新しきったと思う。グループ制作型になって幅広くなったアレンジも非常に効果的で、そこに変わらないイトケン節が生きている。今作の曲を聴かずして!って感じです。

 

 

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⑯ アメイヤ編

あ、前回言っていたクリアできなかったバトルは無事突破できました(その後の真の裏ボスは全然倒せなかったけど)。

それは唐突なエンディングから始まり……発売から10日間以上も発見されなかったラストバトルルート。そして待っていたのは長い長い旅路の総決算のような展開。

──私は結構、RPGの終盤って既視感の高い光景や展開ばかりになってプレイのテンションが尻すぼみになっていくきらいがあると思うんですけど、今作の特にアメイヤ編では王道ながらも最後までここからどう物語が転ぶのかにずっとワクワクしていた……いや某ルートは果たして王道と呼んでいいのか? それも含めて万感のフィナーレ感の高いエンドルートでした。

 

 

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⑰ 新作サガと言う、本当に何も見えないところから始まる大海

これはもう何度でも何度でも言っていきたい。「シナリオやバトルデザインはおろか、進み方も細かい仕様も全体像もまるで分からないところから始まる新作のサガ。これをやっている時ほど楽しいゲーム体験はない」、と。

一般的な “今回のキャラはバトルシステムはどうなるのだろう” とかのスケールじゃない、もうゲーム全体がまっさらで「これはどういう仕様なんだ?」というところから毎回始まる大冒険。それがサガの(というか河津の)新作が出るということ。

例えば、初めて触るジャンルのゲームを手に取った時にあった「あ、こういうゲームなのか」と理解しながら進んでいくようなときめきがいつだってサガの新作にはある。そういうゲームを遊びたいという私の希求に間違いなく応えてくれる、最高の新作でした。

 

 

 

そんなところで。

 

あっ設定資料集、出しませんか? (アルティマニアでも全然書けることいっぱいあるでしょう、今作)