羊文学の初の横浜アリーナ公演『III』に行ってきました。何故かあまりそんな気がしないのですが初参戦でした(何で?)。
筆者が初めて羊文学を知ったのは2019年頃だったと思いますが、そこからあれよあれよという間に今をときめくバンドになられ、しかしインディーでシューゲイザーなサウンドを失うことなく今やアリーナ会場に何万もの人々が集う存在に。この日は彼女たちの輝かしい軌跡を大きく飾る一日であることは勿論のこと、「そういった音楽サウンドを下地にしたバンドがアリーナ単独公演に立った」ということにも重みを感じさせられるものがあり是非にと参加しに行きました。
……シューゲイザーという単語を出すと「羊文学はシューゲイザーに入るのか?」みたいな、ジャンル警察談義という世界一不毛な話題に突き当たりがちですが (笑)。開演前のBGMでマイブラが流れていたというのがもう学識チックなジャンル定義なんかよりよっぽど確実な “血” なんじゃないのか、という気もします。まあ単純に楽曲を聴けば一目瞭然ですし、その音源以上にライヴで鳴らした音こそがまさにでもあったのですが。
[Play list]
— 羊文学 (@hitsujibungaku) 2024年4月21日
羊文学 LIVE 2024 "III"のセトリプレイリスト
"ENCORE -AFTER THE SHOW-"を公開!
▽プレイリストはこちらhttps://t.co/JjeOBOMYhR
プレイリストでライブの余韻をお楽しみください🐑#羊文学_III#羊文学_ENCORE pic.twitter.com/NycgiZq3qi
セットリスト
アリーナ会場でこれをやるかとも思ってしまうほどのガリガリとした轟音と、それでいてしっかり広大な会場に響かせることを意識させた奥行き。改めておっとなったのがモエカさんの歌声で、聴こえ方が音源とは全然違いました。会場で聴いたその歌声は内省的ながらも懐の深さを感じるものだったように思います。
また、バンドが横浜アリーナにまで来たことへの感慨をメンバー一人一人が口にされていました。「自分の人生じゃないみたい」と涙を流すモエカさん、「個をちゃんと持ってないとすぐに潰されてしまう世界」と語りつつ「『III』というタイトルは3つの柱としてバンドをこれからも支えるもの」と語ったゆりかさん、今まで辿ってきた一つ一つのハコを振り返りながら「東京ドーム」を口にしたドラムのフクダさん。不要な装飾もなく3人が楽器を持っているだけのステージから発せられる言葉は、余計にこちらに届くものがあったように思います。そして、その裏でステージを作ってくれたスタッフ達への2度に渡る拍手にも。
『honesty』、ロマンチックで好きです。
初期の曲だと『雨』が聴きたかったな。いやあ一発で惹き込まれる。
ラストは『夜を越えて』でした。
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