Graphic備忘録:Michelle Mckinney 〜 「自分にとって一番の名画」を選んでみる

 

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Michelle Mckinney (アメリカ)

HP https://www.michellemckinney.co.uk/index.php

Instagram https://www.instagram.com/mckinneyartist?igsh=czVsNHFla292dXZx

 


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金網を手編みして作品を手がけておられる方だとか。一貫した自然のモチーフが美しくも妖しくて素敵です。

 

こう、Cocteau Twinsとかが似合いそうな感じですね (笑)。2nd辺りの、ポスト・パンクからドリームさへと移行していく中間くらいみたいな。はらひらとした夢幻性と刺すようなダークさが共存している感じ。

 

 

 

というわけであまり知らない画を見かけたらたまに調べたりとしているページ。もう1,2組、目に入ったグラフィックがあったと思うのですが、怠け癖なのでどこかへ行ってしまいました。そんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうしばらく前になりますが、こちら様の「あなたにとって一番の名画は?」という呟きを見かけて、自分ではどれになるだろう? と少し考えたり。

上のようにたまに調べる程度のど素人なので「俺の答えはこれや!」とか叫んで投げられるものなどはさらさらないのですが、まあ自己診断でもやってみるような気持ちで少し選んでみたりしました。

 

 

まず話題の流れでは古典絵画からだろうということでパッと浮かんだのは、George Frederic Wattsの『Hope(希望)』。

 

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社会経済的にも1870年代の不景気はイギリスの経済と自信を破壊し、日常生活の機械化の浸食と社会格差の拡大、都市化の進展による伝統的なコミュニティの崩壊などが現代生活をますます無情にしていると感じた。

ワッツ自身は、「不確実性、競合、紛争、信念が不安定であり、景気の悪化と環境悪化が人々の進歩と神の存在という概念に疑問を呈している社会において、希望の描写を再考する」というようなことを、この作品の制作動機として語っているということです。

…ワッツ自身は「私は、地球の上に座り、1本を残して全ての弦がちぎれた竪琴を弾く、両目に包帯を巻いた希望の絵を描いている。彼女は全力を尽くしてかすかな音に耳を傾けながら、能う限り全ての音楽を奏でようとしている」と述べています。

http://czt.b.la9.jp/zenpa-watts-hope.html より)

 

──いかにもヴィジュアル系バンドあたりのイメージグラフィックに使われてそうだなという気もしますが (笑)。でもやはり単に絵面が好みというだけでなく、テーマみたいなところまで含めて自分からすれば「納得のいく」有り様を感じる一枚だと思います。

 

 

 

また同じくパッと浮かんだところで、Архип Иванович Куинджи(アルヒープ・イヴァノヴィチ・クインジ)の『ドニエプルの月夜』。

 

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月明かりの力それだけで魅せるような画にはっとさせられます。何も言葉が要らない。

 

 

 

忘れてはいけない、小学生の頃の自分が初めて絵に衝撃を浴びたり顔の描き方を真似したりしたのは天野喜孝先生でした。

 

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あと、実は10年くらい前からBanksyが好きだったのですが、某都知事の影響ですっかり有名になり、あんなものはどうだこうだとぎゃんぎゃん言われてやりづらくなり (笑)、今はもう一周まわってまた落ち着いたのかなという気もします。


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一方、フォトキャプチャーでもいいなら実は一番に頭に浮かんでいたのはNatalia Drepinaだったり。

 

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……なんというか、Cocteau Twinsに至るのは必然だったというか (笑)。

 

 

 

そんなこんなで「自分にとって一番の名画」を考えてみましたが、自分なりに吟味してみた結果、やはりこの一枚を選びたいかなと。

Nir Hod

 

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──何度見てもBUCK-TICK『FLAME』のギターの音色が聴こえてくるかのようだ。

 

FLAME

FLAME