西永福JAMまでとても気になっていたdansa med digを目撃しに行きました。
鋭いサウンド、サンクチュアリのような歌声、サイケデリックな電子音、いつまでも流れていてほしいアンビエント……そんなものに満ち満ちた音楽空間でした。大変良かったです。
(一応アップOKでしたよね? 駄目だったらごめんなさい)
飾り気のないファッションでステージに現れた反面、どこよりも闇に光る蒼白さの幻想性が様になっていました。
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pacific ocean park #2 でお世話になるdansa med digを観てきました!
— 管梓 Azusa Suga (f.k.a. 夏bot) (@chelseaguitar) 2024年1月18日
研ぎ澄まされた美しさ……。ますます当日が楽しみになりました!
2月17日(土)はぜひ新代田FEVERへお越しください、お取り置きは主催のほうでもDMにて承ります!#pacificoceanpark#shoegaze#dreampop#indierock pic.twitter.com/1JhaHJzz08
菅さんも観に来てたんだーと思いながら挙げられている動画を見ていたら、「あれ? これ殆ど自分の隣に立ってたんじゃない? 隣で何回か動画撮ってたあの人じゃない?」となり。いやご自身で撮られた動画じゃないという可能性もあり得ますが、いやはや人の顔をあまり見ない癖が祟ったかも……。For Tracy HydeとRAYの名曲書いてる人、真隣にいました?
告知されている2月17日ももし日程を開けれたら行きたいと思います。
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dansaとの出会いのファースト・インパクトだった曲『The Last Light』。
初めて聴いた時に思っていたことは「私がヴィジュアル系の音楽に求めるのはむしろこういうものなんだ!」という勝手な感想だったりもしたり (笑)。まあそこの棲み分け自体に意味はなく、いわば直感的感想に当たってのものの喩えのようなものだったのですが。シアトリカルなまでの破壊性と美しさ、シューゲイズ、ドリーム、ノイズとクリアーさの共存……。
繰り返し聴いているなかでふと気づいたのが、「MY BLOODY VALENTINEのOnly Shallowにも似てないかな」「いや実際に似ているかどうかというよりも、自分が初めてあの曲を聴いた時の衝撃を思い出すような」、とも。
──自分がマイブラに出会ったのは二十歳ちょっと過ぎくらいの頃、好きなミュージシャン(ゲーム音楽家・田中宏和さんのMOTHER2コラム記事)が紹介していたからで、それこそどんな音楽なのか全く知らない状態のまま「じゃあとりあえず聴いてみよう」とレンタルショップで『Loveless』を見つけてきて聴いたのでした。
1曲目『Only Shallow』のイントロで「ヘヴィなロックなのかな?(結構歪んだ音を鳴らしてるな)」などと思ってからのBilindaの歌声が入って、開始1分もせずしてマイ・ベスト盤に出会ったことを確信したのを今でも憶えています。「清涼感の高いノイズ」というものをほぼ意識的に探していた感覚もあり──そういう意味でも遠くないうちにこの歴史碑的アルバムに遭遇するのは当然な話でもあったのでしょう。自分の視聴遍歴の中ではBUCK-TICKとマイブラが2大「自分がお求めしていた音楽そのままのものを見つけました」みたいな愛聴音楽でした(今にしてみれば藤井麻輝の睡蓮もそこに入るかな)。BUCK-TICK、LUNA SEA、或いは睡蓮のアンビエント・ノイズ、そしてまさかのMOTHER2のBGMの音像、ときてマイブラへと辿り着くのもやはり当然だった、という話だとも思います。
そして今dansa med digを聴くとそんなマイブラとのファースト・インパクトも思い出したりと。いや「あなたたちはマイブラだ」なんて大層な夢を勝手に押しつけるつもりでもないですが(スピーカーを要塞のように積んだdansa、良さそうですね)、むしろ私個人の一番気持ちの良いところに引っかかってくれる音楽かもしれない、というところでのお話。
dansa med digは来月に新たなEPをリリースされるそうです。楽しみにしてます。
ちなみに『Loveless』はラストの『Soon』が一番好きです。まさに微睡みから覚めたエンドロールのような、いやまだ意識は半ば夢の続きにいるような、そんな名曲。