ある日、大統領の暗殺未遂事件が発生。この事件の捜査にあたっていた警官の2人は、謎の三角形を手掛かりに事件の謎を追うことになる。 (公式サイトより)
……というあらすじ紹介にしてジャングル異世界転送から始まるとは思いませんでしたが……
正直これを書いてる時間があるならサガエメばんばん進めたいですというのが本心ですが、まあ前回「①」とかつけちゃったし。自分で蒔いた種ということでよろしくお願いします。
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初期メンバーの登場! 猫が3匹だ。ええ…… 白猫のミャオだけ最後までスタメンでしたね(どっかで交代してもいいなーと思ってたけど結局最後まで入っていた)。
本拠地・キャピトルシティにて。微妙なリアリティがじわじわくる。
これは本当、伝わるかどうか微妙な話題なのですが、
フォルミナさん、九州〜沖縄辺りの美人さんみたいなお顔だちじゃないですか?
「よく分からないのぼせ方はやめろ」「どちらかと言うと外国寄りだろ」「お前は一生仲間由紀恵の幻に囚われてるんだよ」諸々意見あるかもしれない。いや顔だけじゃなく立ちモーションまで含めてモロに地元・福岡の故い知り合いに似ていたからかもしれないけれども(美人なんですよ)。まあ最初はその人がチラついて若干やりづらかったのですが……
今はもう慣れました。美人だな。
相方のボーニーはなかやまきんに君みたいなことを言っていました。
そんな感じで主役2人への理解を深めつつ、近代風都市アヴァロンではPlastic Treeのメンバーみたいな方が仲間に。
(絶妙にギターとベースどっちにも似ている……)
地元のお姉ちゃんとなかやまきんに君とPlastic Tree(楽器隊)の3人道中がここに始まる。新作サガ尖りすぎだろ。
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世界を移動して、ここは魔女と “厄災” の戦いが火蓋を切る魔女の園プールクーラ。
襲いくる魔物たちとの戦闘が始まり、どこかの魔女のもとへ行けば他の魔女が数ヶ所沈められ、黄色の魔女はまったく別の展開を開始し、こちらはまだ戦っている魔女達をサポートしながらも当然選択肢のウェーブは常に枝分かれしており……相次ぐ攻防、勝ち取る戦果、黄色の魔女のイベント、その間2時間あったかなかったか。
いやもう、振り返れば本来はここだけでゲーム一本作れるんじゃないか? というほどの展開量が超圧縮して繰り広げられていたんじゃないかと思う。実際に別ルートとかまで確認したわけじゃないから全貌がどうなってるのかはまだ分からないですけれども、それくらい濃かった。
そういうつくりを「演出や描写が少なくて淡白」と感じるか「濃いよ!」と感じるかは人やその時によるかもしれませんが、まあ、筆者は大概後者です。
最低限のテキストだけでがっつりキャラを立たせられる神の為せる業でもあったかもしれない。
ちなみに回り方としては白→黒の魔女たちを見守りつつ黄色の魔女側の展開を追っていくプレイを。
他のユーザーさんのプレイ報告を見ていると失敗ルート? もあるらしいけど一応それではなかったと思う。
独自のイベントを展開していた黄色賢者の遣い・ウィルマはとりあえず今回は仲間にせず。ちゃんと師の下で修行したまえ。でもいつか連れ出してみたい。
そして途中に浮かんできたこれはいったい……
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その後、再び電光昼ドラ都市『ヴェルミーリオ』を訪れ、
SF世界『デルタベース』。こいつまた変な生き物(マンドラゴラ)連れてきたな……。
ええ……マグスさん怖い……
前回は辿らなかったイベントルートへ。なんとなくFF:Uのオメガを思い出した。
突然の地中世界では喋るモグラと遭遇。
大切な食糧であるミミズがとれなくなったのは神様が怒っているからだと喚く地中に棲むバシャル一族。次々と生贄に襲われる他の生き物たち。実際にミミズがとれなくなった原因は土の寿命だと知る一同と、その穢れた土を再度浄化してくれるだろうというヌシの存在。
しかしそんなウマい話はなく、ヌシは目覚めるなりすべての命を喰らおうとする。先回りしてコロニーを守りきれ!
すんません、自陣を離れるのが怖くて他のコロニー全滅させました。
“ヌシに頼らなくても自分たちで世界を取り戻さなきゃいけない” とかなんとか悟ったモグラのトプ。仲間になっている画像をちらちら見かけていたので来てくれるのかなと思ったけど仲間になりませんでした! 彼の家族を(他の生物を犠牲にして)守り抜いたからかな?
4勢力が争いあうあの『サンク』の世界へ。しかし終盤の展開が前回訪れた時とは違った。
サンクの世界はそのもの紛争の名分と浅ましさといった印象ですが、このシナリオルートはシナリオを書いた方の「戦争」に対する念なのかな、とも感じました。
そしていくつかのシナリオでも共通して「魔法のような奇跡はまかり通らないから、自分たち自身で未来を作らなければいけない」というテーマが語られていたように思います。魔界塔士のラストを思い出させられるし、アンサガ『天翔ける翼』の歌詞をもふと思い出す。
翼投げ捨てて 大地におちる
この暗闇こそ 僕の足跡残す世界
(ちなみにこの後各勢力のキャラたちを仲間にできる選択肢が出ましたが、筆者は誰も仲間にしませんでした。十分戦力は整ってたし。自分の在る世界で頑張りたまえ。)
まったくの余談ですが筆者は小学生の頃から天野喜孝先生の絵が大好きです(サガエメのアートは倉持諭さん)。
そういえば「トレード」機能について、一応自分のゲームプレイに関することだろうから触れておこうかなと。
簡単に言えば「たまにしか使ってない」です。それはまあめんどくさいからと言えばそうなんだけど (笑)、そもそもバトル毎に更新されるからと言って絶対に毎回やる義務もないですからね。そこは例えどれだけ操作が簡略化されようと毎回開けたりなんかは自分はしないと思います。必要にかられた時にヒィヒィ言うくらいで丁度いいかなと。
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終局が近づいている気配を前に、辿り着いたのは海の上。
まさにロマサガシリーズを彷彿とさせる音楽が聴こえる。勇ましさと颯爽とした曲調が高揚を生む。海の男・イーヴァルと共に冒険の大海原へと帆を上げる時だ。
「海神の卵」を巡って海賊とやり合い、
木造船の世界には場違いすぎる謎の近代戦艦と遭遇し、
やはり外界から漂流してきたらしいSFスーツ野郎に「海神」と「卵」の客観的解説を述べられ、
幽霊船?との遭遇から海神の護り人との対話をし、
オウムと解くには顔がうるさすぎる。
そして因縁の海賊との決戦。──
──テキストに起こせば何てこともないかもしれませんが、「冒険って、おもむろな “泣かせる話” じゃなくても『冒険』ってだけで泣けるよな」。そんな感想がこみ上げてきた海洋世界編でした。勿論、ザ・涙涙みたいなお話に触れたわけではまったくありません。
その冒険は冒険だけで泣けるっていうのは、例えばMOTHER2が巨大な金字塔であり、ロマサガ1・ミンサガ、FF5やクロノトリガーもそういうものだったかもしれない、キャラクターストーリーを排していた世界樹の迷宮だってそういうものだったじゃないかとも思う。いやその辺のタイトルだけじゃなくたって、あらゆる冒険作品に宿っているものかもしれない。
敢えて無理に言語化しようとするなら──「楽しかった日々」だとか「様々な世界との出会い」だとか、「自由の謳歌」や「状況を切り拓くこと」だとかを美しいと感じるなら、それらの美しさが一纏めになった結晶が『冒険』というものなんじゃないのか、みたいな。そんなことを考えたり。
そして最後には語られるだけの存在だった伝説の男の姿も……
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いよいよ謎の三角形が揃い、迫りくる最後の時。ここでボーニーから「室長は命を投げ捨てるようなことはするなと言ったが、危険性の高い異物をシティ中央で開封すべきではないのではないか」という提起が。
最終決戦直前の選択肢が入る。室長の忠告を無視してこの誰もいない連接世界でラストバトルに突入するか、準備と犠牲を抱えてでもシティのど真ん中で始めるのか──
単純に「上長にそう言われたって物品の事前確認くらいはするだろ」くらいのノリで連接世界でのラストバトルへと挑みました。
いざ、決戦!
流石ラスボス戦はむっずいなあ(ここマジで15分くらい嵌めたり戻したりしてました)
サガエメの音楽はイマイチだと言った人、君のことは一切信用しない。
二人編のラストバトル曲超熱かったぞ!
実はサントラアルバムはまだ開封していないのですが(綱紀2周目まで終わらせてから開けようかなって)、ゲームの中で聴くその旋律はもう抜群でしたよ。
そして語られぬ戦士たちはシティへ帰る。
fin.
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とまあ書いている間にシウグナス編もとんとんと進めてはいたのですが、とりあえず
公式レビューで「シナリオは淡白」と書いたメディア各所、もしシウグナス編もプレイした上でその一文を書いたのなら「そちらのレビューは金輪際当てにしない」と返したい。